うつ病物語 その123「うつ病患者にはストッパーが必要」

うつ病物語

医者寄りのスタンスで居てくれる妻

前回の終わりで記したように、「自分は”うつ病”からの病み上がりなんだ」と、堂々としていられない性格の私が、復帰に際してついつい先走りがちになるところを、医者寄りの考え方でストップを掛けてくれたのは、いつも妻だった。

この場合、「本当に大丈夫?」などと言った、優しい(というか弱い)ブレーキではダメなのだ。「おいおいちょっと待てい!」くらいの勢いのある物言いじゃないと、バリバリ仕事をしている連中に囲まれて、引け目を感じている気弱な”うつ病からの回復途上者”には響かない。

そもそも、周りの目や期待、ストレスやプレッシャーを全然気にしない人は、うつ病にはならないように思う。私がそうだから言うが、例えば何かを頼まれた時に、誰かにやり方を指示してやらせるより、自分がやった方が早い、と考える人は、うつ病になりやすい思考回路だと思う。

勿論、他にも様々な状況や事情が絡むことは間違いないが、こういう思考パターンの人は、結局、多くの仕事や責任をしょい込むことに繋がる。本人は真面目に捌こうと奮闘するので、しばらくは何とかなるのだが、そのうち心身ともに疲れ果て、能力は低下し、ついにはパンクしてしまうのだ。

そして、こういう性格の人は、いざ、うつ病からの復帰の場面においても、知らず知らずのうちに強がり、自分の状態を客観的に見ることをあえてせず、「いや、大丈夫です。」「もう平気です。」と、虚勢を張るような動きをしてしまう。それは格好付けているというよりは、条件反射に近い。

うつ病になりやすい性格?

条件反射という表現では意味が分からない場合は、自らの全てを赤裸々にさらけ出すことが苦手な人、と言い換えてもいい。私は、こういう性格の人間である。変えたいな、と思って長らくきたので、ある程度は変化もしたが、瞬間の場面で現れる性格は変わっていない。

こんな”うつ病になりやすい要素”を持つ人には、医者の他に、もう一人、ストッパーが必要だと思う。やはり四六時中一緒に居て自分のことをよく分かっている相手、配偶者や交際相手がベストだが、場合によっては親や子供でもいいだろう。

私の場合は、妻がいつもストッパーになってくれた。うつ病によって、私が、かつての私じゃなくなってしまったことが、妻には余程こたえたようだった。もし、反対の立場だったら、私もきっとそう思っただろう。

まるで別人のようになってしまう病気、それが”うつ病”なのだ。

 

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