思い出の曲 47曲目 PRINCESS PRINCESS「ガールズ・ナイト」

思い出の曲

最も成功したガールズロックバンド

1987年リリース、プリンセス・プリンセスの1枚目のフルアルバム「TELEPORTATION」の1曲目。

プリンセス・プリンセスは、女性5人で構成されたガールズロックバンドの草分け的存在で、1980年代後半から1990年代にかけて活躍。セールス面でも歴代ガールズバンドでダントツの成功を収め、「Diamonds」や「世界でいちばん熱い夏」など数多くのヒット曲を持つ大物。通称は「プリプリ」。

私と「プリンセス・プリンセス」

私は中学生の時に、その後も長い付き合いになる友人達と出会ったが、なぜか高校生の時にはグッとくる友人に恵まれず、行く高校を間違ったかな?と、物足りなさを感じていた。

そんな毎日ではあったが、唯一、話の合う友人が一人いた。彼は、華奢な体つきで可愛い感じのマスクを持っていたのでソコソコもてる男だったが、車や音楽など、自分がコレと思うものを語り出すと止まらないオタク気質を持つ奴でもあった。

そんな彼とは、好きな音楽について語り合うことが多く、私からは米米クラブやユニコーンを彼に輸出(本当ならプッシュするはずの安全地帯は活動休止中だった)、そして彼から輸入したのが、「プリンセス・プリンセス」だった。

メンバーが全員女性というロックバンドは、プリンセス・プリンセスの前には「SHOW-YA」があり、その後は「ピンクサファイア」なども現れたが、現在に比べると非常に少ない時代だった。

友人から勧められた「プリンセス・プリンセス」は、まだ「Diamonds」が出るちょっと前で、一般的知名度はまだ低い時。

「全員女のバンド…、どんな感じなのかな?」

未知の音楽に触れる時は、色々と期待感が盛り上がって独特のテンションになる。私は心して一聴した。…が、残念ながら「何となく人気は出そうだが、自分にとっては特に引っかかるものが無い」というのが正直な感想だった。

私は少し悩んだが、彼があまりに熱く勧めていたものだから、素っ気ない反応を返すのもどうかと思い、彼には「しばらく貸してくれ」と時間をもらい、一生懸命聴いてみることにした。

しかし、そうこうしている間に、プリンセスプリンセスは「Diamonds」で人気爆発。続く「世界でいちばん熱い夏」も大ヒットし、いち早く見出していた友人は鼻高々。私はというと、「なかなかいいね」などという適当な返事とともにひっそりとCDを返し、プリンセスプリンセスには自然と距離を置いた。友人と一緒に盛り上がれなかった自分が少し恨めしかった。

しかし、「ガールズ・ナイト」は好きだった

残念ながら、プリンセスプリンセスの音楽は私にヒットしなかったが、無名時代の1曲である「ガールズ・ナイト」は不思議と気に入っていた。

この曲は、作詞:中山加奈子、作曲:奥井香とメンバーによるもので、恋人との特別な夜を詩にした若々しい歌だが、キャッチ―かつ物悲しさのあるいいメロディで、何とかメジャーになりたいという熱意や、まだあやふやであったであろうバンドの方向性を葛藤するような姿が滲み出てくるように私には思えた。

アルバムでは線の細い感じの仕上がりで”女子”っぽさ満載だが、ライブではそれにパワフルさとビートの効いたグルーヴ感が加わって、全員女性という話題性とかビジュアル先行のイメージとは違って、実は演奏技術が優れたバンドだったことが分かる。

なかなか耳にすることは無い1曲だと思うが、ご一聴のほど。

PRINCESS PRINCESS(プリンセス・プリンセス) / GIRL’S NIGHT【ミュージック・スクエア】

 

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