1980年リリース、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の2枚目のシングル。
テクノミュージックの元祖、それこそ「神曲」を幾つも繰り出したYMOであるが、私はリアル世代ではなく、友人宅で聴かされたのが、彼らを知ることになった切っ掛けである。
ここは私の思い出の曲のコーナーなので、例によって曲の紹介から離れるが、この曲を知った中学生当時、友人達と集まって毎日のように麻雀をしていた。所詮は子供達なので、ファミコンで覚えたヘボ麻雀なのだが、役満が出来上がりやすいという理由で、もっぱら3人麻雀ばかりだった。
よく卓を囲んだ5人の中で、私の実力はというと、ドンケツか下から2番目といった調子で、あまり勝った記憶がない。それと、よく珍しがられるのだが、仲間内では何も賭けずに、純粋にゲームとして楽しんでいた。夏休みなどでは徹夜マージャンになることもあったが、今思うと健全である。麻雀の最中は必ず何かBGMをかけていたのだが、中でも良く聴いたのが、このYMOであった。今思うと、もっと部活動とか勉学とか恋愛に励めば良かったようにも思うが、馬鹿話をしながらの麻雀はとても楽しい一時だった。当時の友人達には心からありがとうと言いたい。
それにしてもこの曲、デジタル文明が進化するであろう近未来の、しかし寂しげな虚無感をリスナーに喚起させる不思議なメロディーである。これを1980年に発表するのだから、YMOの3人がいかに先進性を持っていたのかがうかがい知れる。当時はラジカセでアナログテープが主流だったが、何回巻き戻して聴いたか分からない。