90年代を代表するロックバンドの一角「LUNA SEA」
1992年リリース、LUNA SEAのメジャーデビューアルバムで、通算2作目のオリジナルアルバムである「IMAGE」の3曲目。
LUNA SEAは、1992年デビューで、ヴィジュアル系バンドとしては「BUCK-TICK」や「X」、「筋肉少女帯」が数年先輩、少し後輩が「黒夢」や「GLAY」といったところに位置。
その後、それぞれの色を出してブレイクを果たし、息の長い活動をしていくことになる90年代バンド群の一翼を担った。
何と言ってもボーカル「河村隆一」のカリスマ性とナルシスト性が際立つバンドだが、そのバンドサウンドには聴きやすさの中に一癖があり、数多く出現したビジュアル系ロックバンドの中でも、独自性をしっかりと際立たせた、インパクトの強いバンドだった。
…で「Mechanical Dance」という曲だが
ここは、私の好みを自由に取り上げるページということを割り引いても、代表曲には事欠かないLUNA SEAに「Mechanical Dance」を持ってくるのは相当マニアックだと思う。
私は、80年代後半から90年代のビジュアル系ロックバンドは満遍なく聴いている方で、あまり先入観を持たずにとにかく買ったり借りたりして何でも聴いた。
その当時は、ドはまりしたが活動を停止してしまった「安全地帯」の穴を埋めるため、どこかにあるはずの金塊を探して貪欲に探し回っている時期だった。
そして、この「LUNA SEA」は、ズドンと強いインパクトを与えたバンドだった。
特に、初期作品に多く見られる繊細かつ病的なニュアンスも醸し出すようなギターサウンド、そしてボーカル河村隆一の狂気を感じさせるシャウトに惹かれた。この「Mechanical Dance」は正にそんな一曲。
その後、バンドが大成した後、ソロ活動を始めた河村隆一は歌い方が変わってしまったこともあって徐々に魅力を感じなくなったが、この頃の「河村隆一」は、狂気と冷気を兼ね備えており、メジャーシーンを狙う「LUNA SEA」の粗削りなパワーを感じさせること請け合い。