【ひらけ!ポンキッキ】の名曲「おふろのかぞえうた」
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昭和幼児の必須「ひらけ!ポンキッキ」

現在40歳代~50歳代の方の大多数が幼い頃に通り過ぎてきた、「戦隊ヒーロー」「仮面ライダー」「変身女子シリーズ」は、現代まで続いているものが少なくないけど、それよりもうちょっと手前、まだ学校に通う前の幼児期に親しんできたシリーズがある。

NHKの「おかあさんといっしょ」とか、朝から10:00台までの昆虫とか自然等をテーマにした15分番組の類だ。特に夏休みとか、風邪で学校を休んだ時にじっくりお世話になったので、私はこれを見るだけで、当時の非日常感を呼び起こされてしまう。

そんなラインナップの中に、民放枠でドーンと存在感を示していたのが、1973年から1993年までフジテレビで放映された「ひらけ!ポンキッキ」という番組だ。

教育系だけどNHKほど学習っぽくなく、「おかあさんといっしょ」を卒業した4、5歳~8歳くらいまでをターゲットにした幼児エンタメ番組で、大人が見ても楽しめる作りになっていた。

名曲を続々排出した「みんなのうた」

「ひらけ!ポンキッキ」には「みんなのうた」というコーナーがあり、そこでは多くの名曲が誕生したが、1980年に登場した「おふろのかぞえうた」もそんな楽曲達のなかの1曲。

作詞・作曲は、あの日本歴代1位のシングル売上450万枚以上を誇る「およげたいやきくん」を手掛けた、作詞:高田ひろお、作曲:茅蔵人のコンビ。

幼い子供が、兄弟たちと一緒にお風呂に入る時の心得?を数え歌形式でつづった、とても可愛らしい歌だ。

 

「おふろのかぞえうた」

ひとつとせ

ひとりお風呂に入るときゃ 湯加減ママに見てもらおう

ふたつとせ

服を脱ぐときゃカゴのなか キチンと一人でたたもうぜ

イエイエイ イエイエイ ワォワォワォワォ

イエイエイ イエイエイ ワォワォワォワォ

 

こんな感じで、10番(とおとせ)まで続き、最後は、布団に入って寝てしまおう!というオチで愛らしく終わる。

当時の私は9歳の小学校3年生。もうポンキッキから卒業する年齢だったせいもあったのか、少し前の幼い自分を思い出すような、ほっこりする歌だった。

それから40数年が経過した今、自分のブログで取り上げるほど記憶に残っている「おふろのかぞえうた」。

いったいどこに惹かれたのか…?

もちろん幼少期の思い出とセットになったことや、曲自体のユーモラスがあったが、それよりも、そのデジタルなサウンドが鮮烈に脳裏に焼き付いたからだと思う。

なんとこの「おふろのかぞえうた」は、当時最先端だったテクノサウンドで作られている。

脈々と受け継がれていくデジタルサウンドの元祖

昭和的表現でいうところの「お茶の間」に、テクノサウンドを周知させたのは、YMOの細野晴臣さんが作曲した、イモ金トリオの「ハイスクールララバイ」が先駆けだが、ほぼ同時期に、日本中の幼児の大半が鑑賞しているはずの「ひらけ!ポンキッキ」にもデジタルサウンドが進出していたのだった。

この「おふろのかぞえうた」は、気持ちのいいミディアムテンポで、ちょっとトランス系が入っているせいで不思議なトリップ感があり、聴き心地がとても良い。

歌詞が韻を踏んでいるのも面白かったが、「ひとつとせ~」や「ふたつとせ~」の「せ~」のところで、音階を上げるエフェクトがかかるのが、当時、小学生だった私と弟には面白ポイントであり、「ひらけ!ポンキッキ」を鑑賞していてこの曲がかかった時には、小躍りして喜んだものだった。

…その後、高校生から社会人になって、もうこの「おふろのかぞえうた」には、二度と出会うことはないだろうと寂しさを感じていたが、それから更に十数年が経過し、あっという間にYouTubeの時代。

気の利く方達が、しっかりと残してくれているのだった。

「ひらけ!ポンキッキ」の名曲に関しては、昭和のブラウン管テレビに映し出された映像とセットになると魅力倍増。

ああ、ありがたや…!

 

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