TM NETWORKからTMNへ

1990年リリース、TM NETWORKからTMNへ名称変更した時の第一弾シングル。

何でなのか分からないが、メンバーはそのままでTMNへの名称変更を行ったTM NETWORK。もっと全然違う名前になるならまだ印象に残るが、元々TM NETWORKは略称「TMN」であり、更にややこしくなっただけで、当時(今も)一体何のこっちゃと思っていた。

調べた訳じゃないので違ったらごめんなさいなのだが、こんなことを言い出すのは絶対、小室哲哉のはずで、彼のこのような小手先返しみたいなのはどうにも好きになれない。

しかしながら、サウンド的には、それまでの繊細さを持つ曲調とは一線を引き、この「TIME TO COUNT DOWN」はかなり激しいギターとバスドラが鳴り響くデジタルパンクの傑作である。

カラオケボックス黄金期

さて、私が20歳から25歳くらいの頃は、カラオケボックスが随分と流行った時代で、住宅街の一角にもプレハブみたいなカラオケボックスが建つほど、あちこちに乱立した時代だった。

当時は友達とも随分と通ったが、段々カラオケに慣れてくると、より難しい曲にチャレンジしていち早く歌いこなし、密かに優越感に浸るという、違った楽しみを見出すようにもなってくる。そんな時、私が目を付けたのがこの「TIME TO COUNT DOWN」であった。

ピッチが速い上に、歌詞の乗せ方が独特で覚えるのには苦労したが、通勤途中のマイカーの中での練習の甲斐があり、何とか形になり、職場の同僚の前で披露。しかし、肝心の仕上がりがイマイチだったようで、期待していたような誉め言葉は一切無く、「いや~変わった歌だね」とか「なんか凄いね」とか、悲しいコメントしかもらえず、軽く凹んだ記憶がある。

…それにしても、デジタルサウンドがどうとか言っているうちに、音楽の楽しみ方はMDの時代を経てPCメモリに格納されるようになり、ついにはAMAZONミュージックのように、定額制の聴き放題と変遷し、ついにはボカロ(ボーカロイド)で作られた曲がヒットする時代になってしまった。そのうち、人間が一切介入しない、作詞・作曲・歌唱全てがPCの曲も出来るのかもしれない。全く恐ろしい時代である。

先進性に秀でたTMNが1990年に繰り出した「TIME TO COUNT DOWN」は、やがて訪れるボカロの雰囲気を、二足ほど早くに感じさせてくれた曲だった。

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