うつ病物語 その128「うつ病には”時間薬”が特効薬!」

うつ病物語

早くもお盆の季節

職場復帰しての一ヶ月が無事に経過したことの感慨が冷めやらぬうちに、職場は盆休みに入った。月日が経つのは本当に早い。休職していた5ヶ月間も、過ぎてみればあっという間だった。

今年の盆休みは6連休。何のあてもなく家でボーっと過ごしていた休職期間と違い、勤労者の6連休は貴重である。何か特別のことをして過ごしたい…、と、普通は思うところなのだが、今年は全く何の予定も無かった。

先ず、子供達の部活動の予定が入っていて何かと忙しいのが一つ、そして、休職していたせいで経済的に困窮しているので出かける余裕がないのが二つ、三つ目は、あえて無予定でいるという選択である。

ただし、三つ目は、妻が私のために、あえて提供してくれているだけであり、当然ながら、息子達や妻は全く面白くない連休の過ごし方になる。

うつ病には”時間薬”が特効薬!

妻は、職場復帰が近づいてきた頃、こう言って私を送り出した。

妻「あのさ、間もなく会社に復帰するでしょ。」

私「ああ、そうだね。」

妻「まあ、随分と休んでいたし、最初は特に大変だと思うんだけどさ。」

私「うん。」

妻「休みの時はさ、本当に自分の好きなように、のんびりとゆっくり過ごすといいよ。」

私「…そう?」

妻「うん、その方がいいよ。」

私は、”うつ病”になって病院にかかるようになって、計3名の医師に診てもらったが、どの医師にも共通して言われたことがひとつある。

「無理をせず、頑張らないこと」

この言葉が指しているのは、仕事や学業のことだけではない。家事や育児、遊びや趣味を含めた全てを含めて、「無理せず、頑張るな」と言っているのである。ここは、健常者にはピンとこないところだと思う。

「イヤイヤ、遊びや好きなことはいくらやらせたっていいんじゃないの?」と考えるところだが、違うのだ。

妻は、うつ病夫の様子をつぶさに観察し、病気のことを勉強しながら介護を続けるうちに、この、うつ病ならではの心構えを、私に徹底させようとしていたのだと思う。

ショックなどを癒すのには”時間薬”が一番とはよく言うが、うつ病には、この”時間薬”がたっぷりと必要なのだ。そしてその”時間薬”は、本人の気の向くままと言いながらも、根を詰めたりしないでゆったりと楽に楽に過ごさなければ意味が無い。

私は妻や家族の協力のお陰で、特効薬である”時間薬”を沢山貰った。そして、それに比例するように、私の気力は漲ってきているのを実感している。

本当に何もしないで過ごした盆休みだったが、私には、とても貴重な6日間だった。

 

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