うつ病物語 その173「”うつ病の診断書の貰い方”について思うところ」

2年前の今頃は休職に入る頃…

今から2年前の2018年2月、私は休職に入り、結局5ヶ月間の長い間、会社を休んで静養していた。5ヶ月といったら、スケジュールに追われる者達からすると、途方もないくらいの時間に感じると思うが、とても長い時間をかけてゆっくりと病巣が深くなっていく「うつ病」の場合、それを戻していくにも膨大な時間が必要になる。

「うつ病を治すには休職を!過ごし方とその変化について!」で記したが、出社が出来なくなるほどのうつ病からの回復期間は、最低3ヶ月は必要で、出来ればそれに加えて+αの1ヶ月か2ヶ月が欲しい。

休職に入るには、「うつ病の診断書」が必要だが…

このブログは、休職に入って1ヶ月が過ぎた頃から始めたので、もうじき2年になる。世間に誤解され、堂々と人に言えない病気である「うつ病」という、同じ苦しみを抱えている人達に、何か伝えることが出来たら…、共感することが出来たら…、という気持ちから始めた。

そして、数人から、「このブログに書いてあることが、凄く自分に当てはまっていて共感する。」「自分のことを振り返る良い機会になった。」「気持ちが整理されたのか、おかげで病状が改善した。」というような有難いお話も頂いた。

うつ病に苦しむ自分とその家族のことを黙々と記してきたことが誰かの助けになったり役に立ったりしたことは、書き記すのが辛い部分も少なくなかった中で、本当に嬉しい限りなのだが、実は、当事者の心境として微妙な点も浮き上がっている。

それは、このブログで一番アクセスのあるページが、「うつ病の診断書の貰い方を解説!」であることだ。

「”うつ病” ”診断書” ”貰い方”」で検索するような人は、本当のうつ病ではない?

私は、自分のうつ病を疑うようになって、勤務中に居ても立っても居られない気持ちから、毎日のように病気について検索するようになってしまったが、それは「うつ病 初期 診断」とか「うつ病 症状 チェック」などであった。

既に心療内科に毎月通うようになっており、医師からは「うつ病」だと言われてはいたが、どうしても、自分のこの状態(というか症状)が、世間一般で言われているうつ病とは違うんじゃないか?きっと別の何かに違いない、と思いたくて仕方がなかった。

月イチで通院しているだけなら、普通は勤務先に診断書を提出する必要はないので、「うつ病の診断書」が必要な人は、「うつ病で休職したいと考えている人」か「休職が必要なほどうつ病が進行している人」の2種類だ。

そして、「休職が必要なほどうつ病が進行している人」には、診察している医師が休職を指示するし、家族や職場の人が嫌でも休職を勧めてくる。

自分で、「うつ病の診断書を貰おう」と能動的な行動を起こす人は、仮病か仮性うつ病の割合が高いのではないかと私は思っている。

 

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