うつ病物語 その48「最後の心療内科クリニック」

うつ病物語

転院前の最後の心療内科診察

今日は、これまで通ってきた心療内科クリニックへの最後の診察日だった。冷淡な感じがして、あまり心を許した感じにはならなかったが、1年間お世話になった先生だった。次回からは、市立総合病院の精神科に通うことになる。

医師「この1ヶ月はどうでしたか?」

私「はい、大きな変化はなく落ち着いています。睡眠もまずまず取れています。仕事の方は、慣れた仕事や単純な仕事はこなせますが、思考力や創造力は必要な仕事になると、思考停止みたいになって苦労します。あと、人の話をスッと理解することが難しいです。」

医師「やはり、休息が必要かもしれません。」

私「そうですか…。」

医師「苦しかった時を思い出すのは辛いかもしれませんが、どういう兆候が出たら悪化しているのかを良く認識しておいて下さい。そして、兆候が出たら無理をしないこと。」

私「はい…。」

仕事をフルタイムで続けながら、無理をしないというのは非常に難しい。日々の過ごし方として、一体どうすればいいのだろうか。

医師「薬の方は、このまま継続で行きます。それから、転院手続きの方は済んでおりますから。」

私「そうですか、先生には長い間お世話になりました。ありがとうございました。」

もう、この場所に来ることは無い。どうせなら、すっかり治った時だったら良かったのだが…、そう思うと、何だか寂しい気持ちが駆け抜けた。

 

会社への報告

翌日、転院のことは既に言ってあるし、今回は特に報告することも無いので気が進まなかったのだが、上司Aに促されて役員Aに昨日の診察の報告を行った。

私「…以上です。あ、次回、1ヶ月後ですが、市立病院に転院します。」

役員A「ああそうか、そうだったな。今まで行っていた病院な、ウチの〇〇(役員Aの妻)が不眠症で通い始めたんだけど、全然ダメな医者だった文句言ってたぞ。」

私「あ、そうなんですか。」

役員A「ウチのは更年期から来ているみたいなんだが、お前もそうなんじゃないか?」

私「いえ、私の場合は…。」

役員A「いやいや、そういう影響が出てくる年齢だぞ。きっとそうだぞ。」

私「はあ。」

何回も”うつ病”だって言ってるじゃないか、医者にもそう言われてるよ、と心の中で言い続ける私。こんなことを言ってくるのは実は初めてではない。この役員Aは、事あるごとに私の異変を”更年期”のせいにしたがるのだ。自身の関与を認めたくないし、周囲にそう思われたくないのであろう。

役員A「市立に行けば、いい先生にあたって直ぐ良くなるよ。ま、でも気の持ちようは大事だからな。」

ダメだこりゃ。私はやっぱり分かってもらえていないことに落胆した。

 

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