うつ病物語 その140「異動の発案者は意外な人物!」

うつ病物語

異動の発案者は意外な人物!

役員の中で唯一、人格と実力を持ち合わせた△△取締役が親戚の不幸で居なかったが、会長、社長、専務(役員A)、取締役部長と、4人が揃っていた。

私にとっては、オンタイムに本社事務所に来ることも久し振りである上、役員とまともに対するのは休職明け初日以来だったため、少し緊張していた。

社長「じゃ、これまでの進捗状況を説明してもらおうかな。」

私「あ、はい、人事調査シートに記載した通りでありますが…。」

私は、5ヶ月の休職明けから配属された工場部門での4ヶ月間についてざっと話し、新参者ながら感じた改善点と今後の取り組み方について触れて、一通りの説明を終えた。

社長「ウン、なるほど。じゃ、〇〇部長。」

取締役部長「え~、今まで〇〇課長がやってきた仕事とは全く違う仕事なので、色々大変だとは思いますが、生産現場のノウハウを早く身に着けて、C工場長をサポート出来るようになってもらいたいと思います。先ずは焦らないように。」

至極真っ当な一言、というか、当たり障りのない無難な線である。まあ、この取締役部長は、こういう人事関連が苦手な人なので、こんなものだろう。

社長「では、〇〇専務。」

うっ、来た…。私は4ヶ月以上振りに、専務(=役員A)と向き合った。互いの目線を合わせるのも久し振りだったが、かつての嫌な記憶がフワッと脳裏を過ぎる。

専務(役員A)「で、どうなんだ?身体の具合は?」

この場では言えないが、腹の内には結構な文句を抱えていそうな口調で、専務(役員A)は私に言ってきた。相変わらずムカつく相手だ。

私「はい、お蔭様で、順調に経過しています。先日の診察では、2種類飲んでいた薬が1種類に減ることになりました。」

専務「おお、それは良かったじゃないか。…何だか楽しんでやってるそうだからな。会長のアイディアでC工場に異動したが、その新しい環境が良かったということだな?」

まるで部外者のような物言いに、「いやいや、俺はアンタのせいで病気になったんだが。」という呆れと、”楽しんでやっている”という言葉に嫌味を感じたが、それよりも、”異動は会長のアイディア”という点に私は驚いた。今までは、欠員で困っていたC工場の状況と、専務(役員A)や上司Aの考えが合致したものだと思っていたからだ。

続く会長からは、焦らずにこれまでのキャリアを活かす場面を意識しながら日々を過ごすこと、そして社長からは、自分は異動したのではなく、席が新しく増えたつもりで古巣にも顔を出して、との言葉を貰った。

会長と社長からの一言は、まあ、ごく普通というか、ごもっともなコメントであるが、正直、甘いな、とも思った。30年近く、主に総務や経理といった管理系の仕事をしてきた人間が、生産現場に籍を移して数か月なのだから、今の私に何かを期待できるはずもなく、無難なコメントに終始するだろうなとは思っていたが、今回の役員面談で全般的に感じたのは、私のことは、まだ完全に病人扱いしているということだった。

 

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