うつ病物語 その115「色々な方からの祝福の言葉」

うつ病物語

職場の方達の祝福

復帰初日の役員面談は拍子抜けというか妙な結果で終わってしまったが、他の人達は皆、とても温かく出迎えてくれた。

同期入社のD工場長とは、社員食堂で久し振りに会い「おお~〇〇サン!いや~本当に良かったね~。」と言葉少なではあったが、親しい人として心から祝福してくれているのが感じられ、こちらが気恥ずかしくなるほどだった。

また5歳年下の新管理職からは、「いやいや〇〇サ~ン…アレ?腹出てきたんじゃないすか?」と、からかい半分の祝福。他の先輩管理職達からも、随分と気遣いに溢れた対応を頂いた。

休職している最中は、「5ヶ月も休んだ管理職なんて、もう戻るところが無いんじゃないかな…。」とか、「落後者として馬鹿にしているんだろうなあ…。」とか、思うことも少なくなかったが、出迎えてくれた多くの方々の表情に、そうした色は見えなかった。

そう、皆は、”うつ病”になってしまった私を、ただ純粋に気の毒に思い、心配してくれていたのだった。私は、仲間に恵まれていた。

色々な方達からの祝福

そしてこんな意外な人達からも、私は心配されていた。

女性「あれ?〇〇さん、しばらく振りですね。もう大丈夫なんですか?」

社員食堂の厨房に入っている女性だ。私はちょっとびっくりした。

私「あ、ハイ。もう大丈夫みたいです。」

女性「そうですか!良かったですね!」

そう言って笑顔を向けてくれる。食堂の厨房に入っている人なんて、いちいち食べにくる社員のことなど気にしていないと思っていたが、そうではなかった。そして別の日に、休憩室で休んでいると、掃除を担当している女性と目が合った。

女性「あれっ?〇〇さん、お久しぶりです。いや~、心配してましたよ。」

私「え?そうですか、それはどうもご心配をお掛けしまして…。」

女性「でも良かったですね。あ、無理はしないで下さいね。」

私「ええ、気を付けます。」

もう長らく、朝早くから事務所や休憩室の掃除をしてくれている女性だ。大半の人は”掃除のおばさん”としてしか意識していないが、私は何となくこの人の気遣いが好きで、一緒に除草剤を撒いたり、トイレの詰まりの報告を受けて直しに行ったりと、接する機会は大事にしていた。

食堂の女性も、この掃除の女性も、本当に私の復帰を嬉しそうにしてくれるので、こちらも感激してしまった。

また、更に意外なところとして、上司Bが教えてくれた。

上司B「ああ、そういえば、××運輸の△△さんとその奥さんが、〇〇君のことを心配してたよ。」

××運輸の△△さんとは、若いころ、総務に所属する傍ら、外仕事の応援に入っていた時の取引先の運転手で、その奥さんは、私がこの度配属されたC工場に、その昔勤めていて、新入社員時代の私を知っている数少ない人物の一人でもあった。

上司B「こないだの復帰初日、〇〇君がスーツ着て菓子折り持って会社に来ているのを見かけて、退職するのかと思ったらしいよ。」

上司Bはこう言って笑った。

いやいや、こりゃ私のことを知るかなりの人達の耳に、”私のうつ病””のことが伝わっており、その分、心配も掛けたんだなと、私は深く実感するのだった。

 

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