うつ病物語 その35「復職までの期間」

うつ病物語

うつ病と人混み

休職して4週間が経ったある日曜日、寝覚めの気分は良くなかったが、今日は姪の運動会なので朝から外出した。余計な心配は掛けたくなかったので、弟には病気のことは話さず、努めて普段通りに振舞った。

姪っ子が頑張って走る姿は微笑ましかったが、久し振りの人混みは思った以上に疲れたようで、帰ってきて直ぐに横になって熟睡、夜も早めに床に入って直ぐに寝てしまった。(うつ病の低調期は、正にいくらでも寝られるという表現がピッタリで、こんなに寝て大丈夫なんだろうか?とか考える必要はありません。)

様々なことが心労になる

そして、その翌日も次の日も、食事以外の時間帯は布団に入って寝ているような状態だった。妻からは、こんな声を掛けられた。

「やっぱり運動会はパスした方が良かったかもね。」

「え?いや、あまり関係ないと思うよ」

「そんなことはないよ。無理して活動した後って、必ずこうやって寝込んでいるもの。それに先週の上司Aさんからの電話も気になっているんじゃない?」

自分では良く分かっていなかったが、その通りだった。上司Aに促されて後10日ほどに迫ってきた復職日、しかしちょっと出掛けたくらいで数日寝込む状態、最悪期に比べるとはるかにマシだが低調なメンタル、本当にこのタイミングで復職して大丈夫なのかと色々と心配だった。何より、付かず離れずの距離感で私の状態を観察している妻の見方は正確だった。

妻の支援と回復への道

迷った私は、妻に、会社に診断書を提出する用事のついで上司Aと会って、私の状態を説明してもらえないかとお願いした。妻は二つ返事でOK。現金なもので、この頼み事をした後は、少しスッキリとした気分になった。

上司Aと面談した妻は、

  • 自分で状態を把握しにくい病気であり、回復度合いも分かりにくい。
  • 会社に連絡することが本人に取って大きなストレスになっている。職場と距離を置いて、回復を図ることが近道だと考えているので、こちらからの連絡は差し控えたい。
  • 職場が大変なのは良く分かっているので、仕事の問い合わせ電話は受けさせて頂く。

と伝えた。会社からは、職場が非常に困っているので、出来るだけ早くに復帰してもらいたいという話が改めてあった。悩ましいところだったが、そんなに自分を必要としてくれていることには、少し嬉しい気持ちもあり、復職日はひとまず予定通りとして、体調の経過を見ていくことにした。

幸いにも、その翌日から復職までの一週間は、これまでで一番の調子良さで、一人で釣りやドライブに出かけたり、長男の野球の試合を見に行ったり、夕食を準備したりと活動量が増え、回復を強く実感する期間となった。そして、復職日の前日、目安としていた診察日がやってきた。

 

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