うつ病物語 その34「体調回復と復職促し」

うつ病物語

リフレックス錠と休息の効果

リフレックス錠が増量されたせいなのか、診察のあった次の日の朝はとても眠かった。また、初めてこの薬を飲んだ時と同じく、倦怠感や口の渇きも感じた。

後にこの現象は起こらなくなったが、肝心のメンタル面の方は、気分が沈んでいる時と上向きの時とが日によって、また一日の中でも揺り動くような感じで不安定だった。それでも、休職も4週目と結構な日数に達したことで心身が休まったのか、気楽な日の方が明らかに増えてきていた。

職場復帰を促す電話

そんな頃、上司Aから妻に電話があった。会社への連絡は、いつも診察の後などに妻から上司Bにしていたが、今回は上司Aの方からであった。内容は、明日にでも、上司Aが私と話をしたいとのことだった。どういう話だろうか?急に不安になる私と妻をよそに、あっという間に次の日になり、意を決して上司Aに電話を入れる。

「すっかりご迷惑をお掛けしております。〇〇です。」

「ああ、どうだ調子は?」

といった軽い調子で始まり、私は安堵した。そんな深刻に構える必要はそもそもなかったのだが、休職している身からすると、ビクついてしまうものである。私への様子伺いが一段落し、向こうの口調が変わって本題に入る。

「そろそろ、復帰を考えてみたらどうだ?」

正直、驚いた。最近は上向きの傾向が出てきているとはいえ、復帰にはまだ早いと考えていた。そうは言っても、休職してもう4週間、向こうからすれば、そろそろ頃合いかと思っても不思議はない。

「…はい、ただ、医者からは、今はまだ何もせずに静養するよう言われておりますし、診断書も7月23日まで出てますが…」

「うん、だから、短時間勤務とか、そういう線でこっちも考えている。会社を休んでいることが気になって、それが心労になっている面もあるんじゃないか?」

確かに、それに関しては無いとは言えない。

「ええ、まあ、それは少しありますが…」

「医者を否定するわけじゃないが、医者の言うことが全てじゃない。復帰時期は自分の意思で決めなきゃいけないだろう。そっちの方向で考えてはどうだ?」

結局、次の診察後を目途に、復職に向けて準備することになった。あと2週間後の話である。妻は、復職に関してはまだ早いのではと難色を示したが、上司Aが言うように、いつかは自分が決めなくてはならないことである。

私は、「いや、お蔭様で大分よくなってきているし、あと2週間休めば、大丈夫だと思うよ」全く自信は無かったが、妻にはそう言って、自分自身に言い聞かせるように心の中で反芻するのだった。

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