うつ病物語 その33「心療内科、医師の診察」

うつ病物語

休職3週間後の状態

休職に入って3週間後の診察。今日は転院のことは言わず、うつ病のことを本当の意味で受け入れ始めた自分と、これからどうしていけばいいのかを中心に質問することにした。先ず、昨日の出勤シミュレーションのことから入っていった。

私「…昨日は、出勤ルートを走って試してみたんですが、会社が近づくにつれ、手に汗をかき、体が強張るような違和感を感じて帰ってきました。会社への連絡は妻がしてくれて助かっています。最近はちょっといいですが、この3週間は、一日の半分は寝ていることが多かったです。」

医師「奥さんの協力、職場の理解が得られたことはとても良かったですが、まだたった3週間しか経っていません。寝てしまうのは、心身が休みたがっている証拠。通勤ルートで身体が反応してしまうのも当然でしょう。」

私「妻の見立ては、常に表情が硬い、人の話を半分くらいしか聞けていない、常に考え事をしている状態と言われています。ただ、ここ数日は、大分本来の姿に戻ってきていると言われました。」

医師「そうですね。前回の診察時も、私の話はあまり耳に届いてなかったのではないでしょうか。3週間経ち、薬も徐々に効いて、会社を休んで家に居ることで気持ちも落ち着いてきたのだと思いますが、復職すれば、毎日、会社に行くことになります。そのことをリアルに想像して下さい。」

早く職場復帰がしたい!

やはり、知らず知らずに焦っているのか。うつ病なんかで会社を長々と休んでいる自分が情けないという思いが拭いきれない。職場の皆にどう思われているのかが気になる。早く復職しなくては、早く、早く…。

私「あの、これからどうやって回復を図っていけばいいんでしょうか?」

医師「今はとにかく何も考えず休むことです。復職に向けて何かをしたり、考えたりする時期ではありません。脳の物質、気力がまだまだ足りていません。これまでもそうでしたが、〇〇さんは焦りすぎです。復帰を急ぐと、再発の可能性が高くなりますよ。」

私「そうですか…。あの、うつ病に関する本を読んでみたんですが。」

医師「絶対止めて下さい。本には、休むことと薬を飲むことという、当たり前のことが書いてあるだけです。活字が頭に入る状態でもありませんし、喉元過ぎればで辛かった時期を忘れ、自分の努力や気の持ちようで何とかなるのでは、という方向に考えがちになります。今はとにかく何もせず、一日を楽に過ごすことです。」

医師からはしっかり休むよう釘を刺され、リフレックス錠は15㎎から30㎎に増量された。こうした投薬は、最初は少量から始め、徐々に最大量まで増やしていく進め方をするとのことだった。来月末までの自宅療養を要するという診断書も出され、病院を後にした。

とにかく休むこと。医師の言うことは分かるのだが、本当にそれしかないのだろうか。3週間も休んでおいて、職場に何も報告出来ない自分がもどかしかった。私は、何か実感できる手応えが欲しかった。

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