うつ病物語 その13「甘い見立て」

うつ病物語

うつ状態にある自分への過信

私がうつ状態になったのは、役員Aによるパワハラとプレッシャーが原因なのだが、思いのほか、私の異変について心配してくれているようで、今後の業務軽減について話し合いの場を作ってくれた。

しかし私は、責任感と言えば聞こえはいいが、「この仕事は自分でやらなければ」という悪い意味で仕事を抱える性質があって、役員Aが、業務軽減や一時ストップを提案してきた諸業務について、どうせ一時的に外しても、最後は自分に戻ってくるだろうと考え、治療を開始して間もないというのに、殆どを全部やりますと言ってしまった。

見栄を張ったつもりはないのだが、元々の担当業務を進めなくてはならないのは自分だと思っていたし、定年を見据える時期である上司Aも、管理業務の経験が数年しかない上司Bも、私にとって当てになる対象では無かった。また、一時的に軽減されたといっても、どうせ無関係ではいられないのだから、後々のことを考えたら自分中心でやった方が良いだろう、という驕りや拘りに似た考えも無意識に作用していた。私は馬鹿だった。

うつ状態への甘い見立て

また、役員Aも上司2人も、また自分自身でさえも、この時のうつ状態(うつ病の初期状態だったと思われる)を甘く考えていた。今は、ちょっとしたメンタルの揺らぎであり、ある程度業務を軽減して、少し休めばすぐに治ると考えていた。

その証拠に、上司Aは、変に気を使ってくる時は妙に優しいのだが、自身が少しでも忙しくなると容赦なく仕事を振ってきたし、「数年後には経理や税務だけじゃなく、労務や財務も含めた全ての責任者になるのはお前なんだ」と、強いプレッシャーを掛けてきた。

私は、まあこんなものだよな、まだ病気(本当のうつ病)とは思っていないし、薬も飲み始めたし、これから心療内科にも行くのだから、徐々に良くなっていくだろうと甘い見立てをしていた。

私は、本当に馬鹿だった。

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