うつ病物語 その14「うつ病の恐ろしさ」

うつ病物語

誰の目にも見えない病気、うつ病

私がうつ状態を発症して病院に行き始めた時は、折しも会社は繁忙期の真っ最中であり、管理部門も落ち付かない毎日だった。

上司Aは、私の体調を気遣うテンションの時は「〇〇は繁忙期対応はしなくていい、休日はしっかり休むようにな」と言っていたにも関わらず、実際に忙しさのピークが来ていたり、別の場面では、日曜日に休んだり、早出をせずに定時出社していた私に対して、あからさまに不満気な言動を返したり、朝イチから別室に呼び出して「お前は管理職としての自覚が低い」などと叱責するような上司だった。

私は、相手も忙しさで苛立っているのだ、忙しい時期なので仕方がないのだ、と思う一方で、やっぱり病気とは思ってもらえていないんだ、気の持ちようだと思われているんだ、と感じずにはいられなかった。

うつ状態と言っても、本人がそう訴えているだけである。レントゲンに影が映るわけでも、何とかという数値が高い訳でもない、体力が極端に落ちているのでもない、見た目には全く普通の人に見える。

私は、この病気の真の恐ろしさの一端を見たような気がした。

初めての心療内科への日が迫る

この頃の記録ノートには、こう記してある。

今朝も重苦しい気持ち。今日は色々と予定が入っているので休むわけにはいかない。タバコなんか吸っても状況は変わらないので意味がないのだが、苦しさを誤魔化したくて手を出してしまう。

仕事に全力で向き合えば状況は好転するはず。しかし毎日毎日それが出来ずにいる。集中できず、考えることが出来ない。作業は出来るが、思考することが出来ない。

眠りの方は、ここ数日は2~3回の覚醒で済んでおり、身体的には何でもないレベル。やはり気分が低調なのが辛いのだが、その理由がはっきり分からない。

そうこうしているうちに、初めて心療内科に行く日がやってきた。

 

うつ病物語 その13へ     うつ病物語 その15へ     うつ病物語 その1へ


コメント

タイトルとURLをコピーしました