うつ病物語 その67「役員Aとの人事面談」

うつ病物語

会社人事の厳しい現実

1月も末に近づいてきた頃、役員Aに呼ばれて別室に入った。体調の話だろうか?

役員A「お前の人事調査票を見たぞ。上司Aとも話をした。どこに異動して何をしたいのか本音を言ってほしい。」

私「…はい、病気はなかなか良くなりませんし、現状に閉塞感というか限界を感じ、打破するには別部署で心機一転という気持ちが強くなりました。」

役員A「ん…、異動先でやりたいこと、これなら会社に貢献出来ると思うことがあるなら分かるが、お前はそこまで考えていない。ただ現状が嫌だからというのは転職して失敗する人のパターンだ。」

悔しいが半分はその通りだった。私も、もし病気でなければ、このような異動希望は出さなかっただろう。私は、現環境では病気がどんどん悪化してしまう恐怖に怯えて、この場から逃げることを考えたが、役員Aは、困難な環境下であっても強い意志で打ち勝てと、病気を言い訳にするなと言っているのだ。

しかし、もう半分は、前向きな気持ちからだった。現部署でステップアップするためには、一度回り道をして現場経験を積みたいと思っていたからだ。

役員A「お前は、役職に負けた。上手く仕事が出来ない、結果指摘を受ける、様々な責任、2名の退職、色々積み重なって潰れてしまった。役職を付ければ、立場が人を作るという考え方で人事をしているが、それが上手く行かないケースだった。」

私「はい…。」

異動は現実的に無理、これからどうする?

役員A「今は管理職の仕事が出来ていない。ラインから外れてスタッフでやっていくしかない。何か、これなら出来るという仕事はないのか?」

私「いえ、何でもやっていきます。経理や税務は今でもやっていますし、総務系も…。」

役員A「しかし、責任のある仕事はさせられない。再発して出社出来なくなった時どうなる?…お前、本当にどうしたいんだ?今更、工場の作業員と一緒に汗を流すか?それも無理だろ。お前みたいなのが工場に入ったって職場がぎくしゃくする。」

これも、その通りである。

役員A「給与は職務の対価、仕事を軽くするなら給与も下がる。それは覚悟しておけよ。一家の主としての責任は考えているのか?」

私「…本来は、本当の意味での総務の管理職にならなければいけないと考えています。」

役員A「それなら、これからの2~3年はそれを目標において頑張ってみろ。気の持ちようも変わってくるはずだ。ここは会社なんだ。甘えは通らないんだぞ。」

そんなこと分かってるよ。分かってるけど、出来ないんだ…。縮こまる身体で、私は何とか、こう声を絞り出した。

私「…はい。私は、以前に比べて進歩するどころか、退化してしまいました。何も出来なくなってしまいました。早く本来の立場に戻り、見合った能力にしていきます。」

 

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