うつ病物語 その66「逆流性食道炎の症状が出始める」

うつ病物語

逆流性食道炎の症状が出始める

年明けの決算作業はひと段落したのだが、体調の方は段々と悪化していた。休みの日は、本を読もうと思って手に取るが、文字を追うだけで全然頭に入らず、すぐ横になりたくなってしまう。特に自己啓発系の本は、その内容が今の自分を否定されているように感じてしまい、数ページで拒絶状態になるのだった。

昨日の休みも、せいぜい気分転換に夕食を作ったくらいで、後は寝てばかりで過ごしていた。こんな毎日を続けていて、本当に全快する日が来るのかと甚だ疑問だった。

それに、ここ最近、逆流性食道炎の症状が出ていた。胸がムカムカして、胃液が上がってくるアレで、それほど重症ではないが、特に午後になってからが多かった。

逆流性食道炎については、ずっと前にも出たことがあり、その時は病院にかかり、胃酸を抑える薬を出されたが、たいして効きもせず、精神的なストレスによるものだろうと診断されていた。今回の症状もその時に良く似ていた。

役員Aとの面談

役員A「お前、最近、調子悪いだろう。」

私「…はい、そうですね。悪い感じです。」

役員A「そっちの方向に考え過ぎなんじゃないか?ちょっとした気の持ちようなんだぞ?治すんだ、という自分の強い意思が大事なんだ。」

と、医者が言うこととまるで違うことを言う役員A。どこまでも根性論で整理したいのだろう。

役員A「この病気は、いくらでも病気のせいに出来るんだ。病気に甘えてはいけない。運動して汗をかいたらどうだ?そうじゃないと、治るものも治らないぞ。」

私は、役員Aの根性論は前時代的だと思っており否定派だが、完全否定は出来ないとも思っていた。病は気から、という言葉もある通り、本人が病気に全て流されてしまっては、完治が遠のくのは道理である。

しかし、うつ病で苦しんでいる真っ最中の人に、「病気に甘えるな」とは刺さる言葉であった。この病気と私に対する役員Aの本心が見えたようで、何とも言えない気持ちになった。

精神科への診察日

私「先生、直属の役員や上司から、”汗をかく運動をして発散すること”、”病気を治そうという強い意思をもつこと”、”朝、元気に挨拶すること”などとアドバイスされていて、頭では理解出来るんですが、身体がついていかないんです。」

医師「はい、上司達の言う、”そういう心掛け”は、出来る状態なら有効ですが、それが出来なくなる病気なので、焦らないようにして下さい。」

私「そうですか、そういうことが出来なくなる病気…。」

医師「仕事の軽減はされているようなので、しっかり休みながら、薬を強めて、気持ちを引き上げていきましょう。」

私「あと、”病気に甘えるなと”も言われるのですが、これはどうなんでしょう?」

医師「いえいえ、甘えではなく、そういう病気です。そこは、あまり深く考える必要ないですよ。そういう病気なんですから。」

医師にそう言ってもらい、大分と気持ちは楽になった。もう1年以上に渡って治療を続けていると、本来の自分ならどういう考えや意志を持っているはずなのか、そして、どこからが病気のせいの考え方なのか、全然分からなくなっているのだった。

薬の方は、初めて「イフェクサー 37.5㎎」が追加された。これで、私が服用している薬は、「レメロン錠 15㎎」「スルピリド錠 50㎎」「イフェクサー 37.5㎎」の3種類となった。

 

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