ひとりごと雑記 その12「いつまで『野球部=坊主頭』を続けるの?」
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令和の高校生運動部の実態!

この春(2021年)高校生になった息子は、中学校から始めた短距離競技を続けるために陸上部に入部した。練習が中学校時代より格段にキツイと息子はこぼしていたが、それよりも部全体とか先輩達の雰囲気の方が気になっていた私はどんな様子なのか息子に聞いてみた。

私「どう?やっぱり先輩達には気を使ったりして緊張するの?」

子「いや、別に何も。ていうか友達みたいな感じ。廊下ですれ違う時も後ろから背中ポンってされて、オッス(^_-)-☆みたいな?」

私「え?そうなの?じゃあゴリ(赤木)みたいなのはサスガに居ないとしても、スラムダンクの先輩後輩みたいな雰囲気?」

子「そうだね、そんな感じ。フツーに会話してるよ。」

そうか、そりゃよかった。メガネ君小暮や藤真みたいな先輩達なら何の心配も無い。部活動の先輩後輩も現代らしく変化したんだなと思ったが、息子との会話を続けていくうちに、なんと同じ高校内なのに私が高校生だった30数年前と同じノリの運動部が存在していることが分かった。

それは野球部だった。

野球部だけにある時代錯誤の悪習の数々

野球部には、息子の小学校の時からの友達(小中とも野球一筋)が何人か入部しており、代々続いているらしい悪習を色々と教えてくれた。

息子の通う北海道〇〇高等学校野球部の悪習

1.廊下で上級生に会った時は、つま先を30度(笑)開いて立ち、お辞儀して挨拶する

2.昼休み開始10分後からグラウンドで毎日ミーティングを行う(そのせいで昼飯を食べる時間が無い)

3.ヘアースタイルは坊主頭(強制ではないようだが先輩達は全員坊主頭…)

他にもあるみたいだが、もうこの3つだけで十分「生きている化石」のような運動部であることが丸わかりだった。なんで同じ高校の部活動でこうも違うのか?息子の級友達は、この悪習はアホだと呆れているが野球は続けたいので我慢している。

実はウチの息子は兄弟とも小学校は野球部で、妻は次男が6年生の時には野球部保護者会の幹事長を務めた。そんなワケで我が家は少年野球部にガッツリ付き合った経験があったが、私は小学校野球チームの実態について首を傾げることが数多くあった。

北海道〇〇小学校野球チームの実態

1.土日の練習は9:00から13:00迄と定め、その説明で団員募集しているが実際には必ず1~2時間延長になる。延長は子供達からの声の場合と監督コーチ陣が勝手に燃えている場合がある

2.練習試合のある日は早朝から異動または練習、数試合こなした後で戻って練習することもある(しかも負けた時は練習長い)

3.ボランティアの監督とコーチ、その他にパパコーチ数人が指導者になるが、人によって怒鳴り声や罵声が飛び交いママ閉口…

4.ママは支援部隊となるが、子供達だけでなく監督やコーチにもお茶振る舞いしたりと何かと気遣い

5.他の習い事などで練習を抜けたり休んだりしていると「やる気がない」とされ、野球の巧さより毎日練習に来る子が優先して試合に出る

「郷に入っては郷に従え」という諺を私は受け入れるタイプだが、それでも違和感は消えないしストレスだし疲れる。ここで挙げた事例は、多くの小学校野球チームに当てはまる実態だが、私も妻も不満を抱えながらの日々だった。

特に、息子の野球を家族全員で最優先する家庭がキャプテンとかパパコーチに居て、実質チームを仕切るような力関係にある場合、小学校野球チームはそちらに引っ張られてしまう。そのため、体力作りとか団体経験メインで子供を野球部に入れた親、またそこまで野球にハマっていない子供は、その熱量の違いに強いストレスを受ける。せっかく始めたんだからと頑張って続ける人が多いが、色々揉めた末に退団する人も出る。

「坊主頭」が嫌だから野球を止めた長男

小学校野球チームでは、迎えに行っても「いつ終わるの?」な練習時間のエンドレスさや、練習や試合で飛び交う罵声や怒鳴り声に嫌気が差していた私等夫婦だったが、長男はチームメイトと仲が良かったし野球自体は楽しそうにやっていたので、中学校でも野球を続けるものと思っていた。

しかし長男からは、「オレ、陸上に入るわ。走るのが好きだし、野球部の坊主は嫌だし。」という宣言があり、野球を止めてしまった。

これまで全面的にバックアップしてきた妻は「坊主頭が嫌」という理由にはちょっと不満そうだったが、長男は学年で一番足が速かったので陸上部に進みたいというのも頷ける理由であり、最後は息子の意志を尊重した。

私は、野球部に入ったことも坊主頭になったことも無いが、長男の「坊主頭が嫌」という気持ちには物凄く共感できた。坊主頭にしたい思春期男子なんてマズいない。

いくら野球を続けるためとはいえ、「野球=坊主頭」という謎ルールについて何も疑問に思わない家庭で育てられた子供以外は、かなり嫌な条件である。

坊主頭は、今ならファッションでする場合もあるし、雑念を払うという意味合いのお坊さんの例もあるので一概には言えないが、そもそもは悪い意味ばかりだ。

・悪いことをした時に頭を丸める

・謝罪の意を示す姿勢

・勝負に負けた時のペナルティ、罰ゲーム

・囚人のヘアースタイル

なぜ坊主頭が野球部のスタンダードなのか?坊主頭が標準設定の運動部は他に無いと思う。何か歴史的な経緯があるんだろうけど、「球児は坊主頭が美しい」という価値観が未だに幅を利かせていることが私には理解できない。

「いいじゃん坊主頭、スッキリしてるしカッコいい人もいるよ!」

という意見もありそうだが、坊主頭でもイケメンな野球少年は、ヘアースタイルが伴えば超イケメンになるくらい顔面偏差値が高いのであり、オシャレに目覚めるフツーの少年達は坊主頭なんか論外。ヘアースタイルを他人なんかに指定されたくないのだ。

「同調圧力」で強いられる坊主頭

長男が、坊主頭が嫌だから野球を止めたというのはチャラいとか軟弱なんかではない。ごく普通の感覚だ。野球部は坊主なんだと思ってきた私世代、またそれの再生産組は、「野球部=坊主頭」の理由を聞かれても「野球は昔からそれが普通なんだよ」としか言えない。どう頑張っても理路整然と説明できない。だって野球部だけが坊主頭で揃える意味や効果なんか無いんだもの。

そして、その後の長男の様子を見るにつけ、坊主頭が嫌で野球を止めただけではないことが分かってきた。どうやら息子は、小学校時代から野球部独特のノリ、古臭い昭和世界に違和感を持っていたのだ。

このまま野球を続ければ、この独特の世界に自分は飲まれてしまう、長男はそれが嫌だったのではないか。

今、ブツブツ言っている息子の同級生達は、同調圧力に負け、嫌々ながら野球部の伝統に従っており、高校でも野球を続けていけばすっかり慣らされてしまうだろう。

そして彼らが大人になって指導者や親になった時、勿論変化してはいるが結局は坊主頭の同調圧力を受け入れた人間なので、やはり昭和っぽいノリが残る野球部を作ってしまうのだ。

今の野球部風土は戦前戦後の流れを汲んでいそうなので、私の祖父母世代くらいが元祖だと思う。現代はそこから三世代以上を経ているがこの体たらく。これだけメジャーな国内スポーツなのに、旧態依然としたパワハラ、モラハラの土壌が2021年の今でもバッチリ残っている(勿論、野球部によって大きく差があり健全で先進的なチームも沢山ある)。

これじゃ野球界の未来は暗い。テレビ観戦向きの面白いスポーツなので勿体ないが、このままだと野球を目指す少年少女はどんどん少なくなっていくだろう。でも、現世代が頑張って改革していけば、今の少年少女達が大人になった頃には坊主頭制度も払拭されて、現在の標準的な運動部になっているかもしれない。

でもその頃には、他の部活動はもっと時代感を取り入れて先に進んでいるだろう。そんなのと比較される野球部は、いつまで経ってもやっぱり古臭いままかもしれない

 

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