ひとりごと雑記 その6「コロナウイルス報道『クラスター』に『オーバーシュート』と新語連発」

中国発祥「コロナウイルス」の猛威

もう1ヵ月以上、全てがコロナウイルス一色の状況が続いている。

毎日のように、じゃなくて本当に毎日、「新たな感染者数と死亡者数」「都道府県別の感染状況」「マスク・手洗い・うがいの徹底」が報道され、世の中全体が緊縮ムード、何とかしてコロナウイルスの感染増を制御して大爆発させずに収束させたい、という一心で、皆、じっと息をひそめて耐えている。

2月上旬までは、中国武漢とダイヤモンドプリンセス号に限った話だと思われていたのが、やはり飛び火していて、いくつかの集団感染を経由して日本中に拡散、そんな日本の状況を遠巻きに眺めて批評していた欧米各国だったが、これだけ各国の経済的結びつきが深くなった現代では、発生源が例えどこであろうと対岸の火事では済まず、世界大流行に繋がってしまうことが実証されてしまった。

…と、ここまでの文章、2020年流行語大賞にノミネート間違いなしのカタカナ語「パンデミック」「クラスター」「オーバーシュート」を使わずに作文してみた。

あのさ、こっちの方が分かりやすいよね???

全国の老若男女に均等に伝わる言葉を使ってくれ!!

「パンデミック」というのは、前々からそれなりに有名な単語なので、まあいいとしよう。私は「クラスター」という言葉が出てきた時には、これだけ連日報道してりゃ新しいワードも出てくるか、くらいに思う程度だったが、最近は「オーバーシュート」という新語が出てきた。

調べる気にならないから調べないが、きっと昔からある、感染症関連の専門用語なんだろう。どんな業界にも、専門用語はあるし、それは当たり前。でもそれは、その道に入ってプロを目指す人だけが覚えればいいと思う。

緊急事態発生時に、大勢の一般層に対して、業界とか学者の専門用語をあえて使う時は、その言葉を使うほうが、より深く正確にあらましを伝えることが出来たり、聞いた人が覚えたりイメージしやすかったり、過剰に反応する人を抑えられたり、という効果が期待できる場合に限られると思う。

しかし「オーバーシュート」はいただけない。この言葉には、一般人の恐怖心や不安感を煽る響きがある。その音感は、まるで最新兵器の名称のようだ。

日本国民は、こうした新しいカタカナ言葉に抵抗のない人達ばかりではない。そんな言葉に馴染みずらい生活サイクルの方々、例えば先祖代々の一次産業一家もいるだろうし、戦前生まれの後期高齢者者だって沢山いるのだ。

今、テレビをしっかり見ている層は高齢者が多い。そんな方達に対して、「オーバーシュート」なんていう、不気味な恐ろしさを喚起させる専門用語を紹介しても仕方ないじゃないか?

この辺は、今回も「中国ウイルスとの戦争」という感じで、何でも戦争で表現してしまうトランプ大統領(ていうかアメリカ)にも繋がるものがある。

テレビは、伝えるべきことだけを精査して、しっかりと何度も冷静に、必要以上に煽ることがないように、公式報道としての役割を果たしてほしい。

玉石混合でもインターネットのスピード感には絶対に敵わない。テレビが勝る点はそこしか残されていないと思う。それが出来ないようなら、テレビというメディアは完全に過去の遺物となり、早々にニッチ産業化するだろう。

 

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