うつ病物語 その83「職場復帰への道筋」

うつ病物語

職場復帰について夫婦で考える

この日は、GWを挟んだために3週間振りになった診察日であった。休職に入ってからの診察は8回目、何しろ休職中は、病院に行く他は、たまに本屋に行ったり食料品の買い出しをするくらいなので、数少ない時間指定のある外出である。いつものように妻と連れ立って病院に向かう。

病院は午後1時からなので、11時30頃に病院の駐車場に付き、駐車場の端から伸びる遊歩道を30分ほどウォーキングし、病院の食堂で昼食を取って、診察に向かうというのがこのところのパターンになっていた。

ウォーキングの最中には、医師に話す内容をお互いに確認したり、この先の見通しを話し合うのも日課になっており、ウォーキングとしての効能の他に、夫婦のコミュニケーションの機会にもなっていた。

妻「今日はどんなことを話すの?」

私「そうだな…、まず順調に来ていること、しかし、天候悪化の時には低調になり、人と会った後に疲れて寝込むことがあるということ、あとは、来週1週間くらい様子を見て、5月21日の月曜日から職場復帰を考えていること…、くらいかな?」

妻「うん、そうだね。いいと思うよ。まあでも、復帰時期は、先生は何て言うだろうね?」

私「ん…、正直、自信がない部分はまだ残っているんだよね。」

妻「…。」

昨年の春、5週間の休職をした時は、会社に急かされたことで、医師の指示に従わずに職場復帰を早め、結果的に失敗していた。私は、その時のことを後悔しており、同じ失敗を繰り返したくなかった。

職場復帰は慎重に…という医師の診断

私「…ということで、職場復帰もそろそろ考えているんですが、どうでしょうか?」

医師「う~ん…、私は4月以前の〇〇さんを知らないので確証は持てませんが、少し早いような気がしますね。もう少しのところまで来ているようには感じるのですが。」

私「そうですか…。」

医師「このあと2週間、規則正しい生活をして心身を整え、復職の準備をしていくのがいいんじゃないでしょうか。薬の方は、イフェクサーを少し増やして、具合がいいようならレメロンの方は止めて一本化しましょう。」

ちょっと先走っていたようだ。しばし現状維持、正直ホッとする自分がいる。私の中にある自信の無さが、医師には分かるのかもしれない。

上司Aに電話

薬局で薬を貰った後、妻を助手席に置いて上司に電話をする。前回までは、妻にやってもらっていたが、今日からは自分ですることにしていた。とは言っても、機嫌が悪い時は凄い対応をされるので、気は進まない。

私「〇〇部長、××です。ご無沙汰しております。」

上司A「おう××か、どうだ?調子は。」

機嫌は普通のようだ。先ず、良かった。

私「…と、いう感じで、もう2週間は様子を見て、その後で職場復帰を考えましょうという診断でした。」

上司A「うん、今回は2回目だし、相当慎重に進めた方がいいぞ。医師も代わったんだろ?じっくり話して状態を見極めた方がいい。」

私「はい、そうですね。」

上司A「どちらにしても、一度、奥さんも含めて会って、話をしてからにしよう。」

早く出てこいと急かされた前回と違い、今回は医師よりも慎重と言っていいくらいに会社は構えている。有難い反面、私など居なくても問題ないのだという現実も頭を過ぎる。当たり前だし、ショックではないが、少し寂しい気はする。複雑な心境であった。

 

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