うつ病物語 その69「長い休職の始まり」
スポンサーリンク

長い休職のはじまり

前回の休職は約5週間。医師からは、復帰が早すぎる、まだ休職して休むよう指示されていたが、会社側からの要請を受ける形で早期復帰。しかし、一旦は上昇カーブを描いたように見えた体調は仮初めであり本物の回復ではなかった。

そして結局、再休職に繋がってしまった。

今回の休職は、私自身も妻も、そして会社側も、長い期間になることを想定していた。最短の場合で3月末までの2ヶ月間休職、長ければ半年、上司Aの口からは1年という言葉さえ出ていた。

私としては、1年はさすがに無いと思ったが、前回の失敗を踏まえ、復帰への自信が持てるところまではしっかり休職する覚悟だった。

休職期間の収入は…?

前回は、有給休暇を使って休んだため、賞与査定でのマイナスを除いて収入面での減額は無かった。

今回についても、まだ有給休暇は残っており、全て使い切ると3月末までは月給の心配なく休むことが出来る。

問題はその先だが、社会保険の傷病手当金を使うことを考えていた。これを使えば、社会保険でいうところの月額報酬額の3分の2を受け取ることができる。※うつ病で休職!お金の心配は「有給」「傷病手当」「労災」で対応!

しかし、家計を切り盛りしている妻にしてみれば今は非常事態。3月分までは問題ないとしても、4月以降は収入が減る上、休職が長期に渡った時に、どうやり繰りするのか考えておかなくてはならない。

妻は、GW明けの復職を一応のゴールとして設定し、今から3ヵ月間の予算編成に頭を悩ませた。

こんな時、普段から任せっきりである夫側、しかもうつ病患者では参謀にすらならず、子供の習い事の休会などを駆使して資金繰りをする妻には申し訳ない気持ちで一杯だった。

休職に入り最初の診察日

休職に入って3日目は、2週間毎の診察日であった。

私「…というわけで先生、実は今週から会社を休んでいます。」

医師「そうですか。これを機会にしっかり休んで、良くなっていきましょう。」

私「それで先生、どうやって過ごすのが良いでしょうか?」

医師「もう、何も考えず休むことです。横になっていてもいいし、好きなことをしてもいいし、ダラダラと過ごしても結構です。」

私「はあ、そうですか…。」

前の心療内科の先生もそうだったが、こんな風に言われても患者は実際困る。しかし、この病気に特効薬はないのだった。

医師「もし、元気があるなら、ストレッチや散歩をされるものいいです。まず、無理をしないことが第一です。心身に負荷を掛けないよう努めて下さい。」

2月末までの自宅療養を要する、と記載された診断書をもらい、薬もこのまま継続、次回は2週間後の診察。2週間後、少しは良くなっているんだろうか…?と思いながら病院を後にした。

 

うつ病物語 その68へ     うつ病物語 その70へ     うつ病物語 その1へ

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事