うつ病物語 その175「家族との寛解エピソードで減薬に!」

うつ病寛解を実感させるエピソード

3ヶ月毎の診察。毎月とか2週間毎に行っていた頃とは偉い違いの頻度だが、それでも、もう診察の時期かと思うほど月日の流れは速い。

医師「〇〇さんですね、体調はどうでしたか?」

私「はい、そうですね、普段、仕事をしていて病気のことを意識することは無いですし、その頃のことを、こう、リアルに思い出すことも無いので、順調だったと思います。」

医師「そうですか、順調に来ていますね。」

正直、この1年くらいで大きな変化はないんだよなあ…と、思ったところで、ひとつ思い出した。

私「あ、この前、家族との会話でこんなことがありました。」

医師「はい。」

私「まあ、つまらないハナシなんですけど、家のWi-Fiで、私のPCだけが決まって遅くなるということについて突っ込まれたことがあって、私が”いやいや、それならこのPCをあんた等のゲームよりパワーアップさせてやるし”みたいなことを言ったら…。」

医師「ええ。」

私「息子達が、”お父さん、やっぱり元気になったね”って言うんですよ。私は意味がよく分からず、なんで?って聞いたら、”いや、具合が悪い時のお父さんなら、ウチラがボケたりからかったりしても、そんな返しじゃなくて、なんだかしょんぼりしていたもの”って言ったんですよね。」

医師「なるほど…。」

私「自分自身では、そんなことは分からなかったんですけど、そういった変化があるものなのかと思いました。」

医師「そうですね、この段階まで来ると、回復の度合いというのは分かりにくくなりますが、まあ、ご家族にそう思われることはいいことですね。」

私「あと、これも、前にも言ったことがあるかもしれませんが、もうかなり復活した、と感じていた半年前よりも、やっぱり今の方がより回復しているように感じるんです。」

職場復帰から1年経ち、もう100%かな?と思った感じが、半年後には、あれは98%くらいで、今が100%だったのか…、になり、またその半年後には、今の方がもうちょっとだけ上だな…、という感じが続いている。どこが最高到達点なのか、今のところ分からない。

そしてまた減薬に

医師は笑顔で私の話しを聞いている。ああ、調子が良くなった後の診察はなんて楽なんだろう。

医師「うん、なるほど、分かりました。〇〇さん、今回また薬を減らしましょう。」

私「あ、はい、そうですか。」

実際には、私は薬を飲まなくなって1年近く経っているのだが、イフェクサーSRカプセル75mg+37.5mgから37.5mgが減らされて、75mgになった。

医師「薬を完全に止める方もいますが、これはもうずっと飲んでいた方がいいと思います。治すのではなく、予防のために。」

この医師のことは信頼しているし、良い医師だと感じているが、私には、とてもそんな風には思えない。薬を飲んでいるくらいで「うつ病」が予防出来るのなら誰も苦しまない。ここら辺が、医師の処方と現実の狭間というか、限界のような気がする。

 

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