1986年リリース、C-C-Bの7枚目のシングル。
当時、中森明菜、松田聖子、チェッカーズ、安全地帯やなんかと五分でヒットチャートを賑わしたバンドとして、C-C-Bの存在は大きかった。彼らの魅力といえば、なんといってもカラフルな出で立ち、リードボーカルが3人という異色なスタイル、そしてシンセドラムを筆頭としたスカッと抜けた音色だろう。
C-C-Bの場合、演奏時に真ん中に位置する渡辺英樹がリーダーかつボーカルなので、彼が一番人気かというとそうでもなく、ドラムの笠浩二がその特徴的なパステルメガネ(伊達メガネらしい)、そしてギターの関口誠は低音かつねっとりしたボーカルと、フロントマンが3名とも個性的で、人気も分け合っていたように思う。
私の友人達(例の麻雀仲間 ※思い出の曲8曲目「雷電」参照のこと)も、C-C-Bのことは誰一人けなすことはなく、牌を打ちながらのBGMに大活躍で、全員のお気に入りバンドであった。この曲も、私は少ない小遣いをやりくりしてシングルを自前で購入している。
チェッカーズもそうだったが、彼らもアイドル的な扱われ方が前面に出ていたせいで、実は中期以降のシングルおよびアルバム曲は、自作曲メインのアーティストだったという側面は、一般人の知る由のないものとなっており、また関口誠の脱退は3者3様だった彼らの魅力をスポイルしてしまい、人気も失速、早々の活動停止となったのは非常に残念だった。
解散後も、残ったメンバーでぼちぼち活動していたようだが、リーダーの渡辺英樹は2015年に55歳の若さで急逝。そのニュースに触れた際には、CDを引っ張り出して聴いてみたが、渡辺の甘くハスキーな歌声は今聴いても魅力たっぷりで、一層悲しい気持ちになった。
↑懐かしい歌が沢山です。当時のファンは何とも言えない気持ちになること請け合い!