うつ病物語 その18「部下の退職」

うつ病物語

部下の退職申し出

会社の繁忙期を過ぎたことで余計な心労も減り、仕事も徐々に回りだし、病状は随分と軽減されてきていた。しかし、ある日、部下が「ちょっといいですか?」と真剣な表情でやってきた。嫌な予感がしつつ、別室へ促す。

「実は、来月末で退職したいんですが」

案の定、退職の申し出だった。勤続10年の経理を担当している女性社員だ。話を聞くと、どうやら仕事上で関わりの深い、別部門の管理職との折り合いが悪いのと、自分のキャリアアップのために、出来るだけ早くに退職したいとのことだった。

所属長である私としては、業務引継ぎをどうするか、というところだが、幸いにも今回は勤続5年で適任と思われる女性課員が居るので、あまり悩まなくて済みそうだ。本人には、退職時期は年度末がスムースだが、引継ぎ次第、自分自身のタイミングで決めて良いと告げた。

想定外の退職者

課員が辞めるというのは少なからずショックではあるが、どうしても避けられないことでもある。私はこのことを上司2人と役員Aに説明し、了解を得た。後日、本人から年度末ではなく12月末の退職申し出があり、了解した。

ここまでなら、別になんてことはなかったが、その3週間後、今度は別の男性課員から退職申し出を受けた。私の業務を引き渡す後任として据えていた課員の退職申し出に、私は狼狽した。

 

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