うつ病物語 その162「うつ病の後遺症」

うつ病物語

うつ病からの回復は実感を伴う…!

“もう、うつ病を克服したと感じるようになった”という表現を、このブログでするようになって、およそ3~4ヶ月が経った。この記事を書いているのは2019年9月、職場復帰して1年2ヶ月が過ぎたところ。ちなみに、うつ病の薬を飲むのを独断で止めた時期とも大体一致する。

現在の職場は、以前のところとは全く別種だが山のように仕事があるところなのは共通しており、多忙なので疲れてはいるが、今の私は、精神的にはとても健全な状態だ。

先月、新しく入ってきた外国人実習生の歓迎バーベキュー会があり、その催しには例の役員Aもやってきたのだが、私は、”完全に”とは言えないまでも、役員Aのことを殆ど気にすることなく過ごしていたことが、ちょっと驚きだった。

決して適切な表現ではないが、私に取っては、もう意見することを心から諦めた殿様のような存在だった役員Aが、今や大したことのないものに感じられたからだ。

役員Aは相変わらず、私の勤める会社のNo.2であり、別に力を失ったとか、降格したとかいうこともない。まあ多少の逆風はあるかもしれないが、彼にとっては大したものではないだろう。

それなのに、こんな風に感じるのは、きっと私自身が、以前より少し強くなったからだと思う。

うつ病の後遺症

悪天候の中で決行されたバーベキュー会だったが、何とか雨が上がり、外国人実習生達は大盛り上がりで楽しんでいた。

ボチボチ片づけを始めるような雰囲気になり、ふと周りに目をやると、割と近くに役員Aが居ることが分かった。私は素面だったが、向こうは酒が入っているので、バーベキューの間に一回くらいは近づいてくるかな?と思っていたが、今日はここまで寄ってくることもなく、会話はゼロだった。

私はちょっと考えた。自分としては、このままスルーを決め込んでも何の問題も無かったが、何だかそれはそれで子供っぽい感じがしたし、違う部署で再生しつつある自分を分かってほしい気持ちも少しあった。私は役員Aに歩み寄った。

私「あ、〇〇専務、今日はお疲れ様です。」

役員A「おう〇〇、もうすっかり以前の表情に戻ったな。…うんうん、前の顔つきだよ。」

私「あ?そうですか?いえいえ、お蔭様で…。」

会話はこれだけで、どちらともなく離れた。ま、ここで会話が盛り上がるほど私は大人じゃないし、向こうも私のことなんて今や扱いにくいだけだろう。

しかし、役員Aは、一体どんな気持ちで、私に言葉を掛けたのだろう…?一年前にもこんなことがあったが、その時とはまた違う気持ちで一杯になった。

私は、休職した5ヶ月のみならず、休職前の数年を含めた長い期間を、うつ病のせいで喪失した。

それは、会社人としてだけではない。夫であったり父親であったりする部分も入れてだ。私の実母は、妻に会う度に、「〇〇さん、一生懸命やってくれてありがとうね、お蔭で〇〇、元気になったね。」と礼を言い、義母も、「休日でも常に強張った顔付きだったよ。今は全然違うわ~。」と、ごくたまにではあるが話題に出してくるほどだ。

そして妻は、全く別人のようになってしまった私のことを、一生忘れられないと言っている。

「今は元気になったみたいで良かったな。まあ人生色々あるよ。」

もし、役員Aの心の中に、こういう他人事みたいな感覚が少しでもあったとしたら、私と家族は浮かばれない。全く冗談じゃない。

貴方が原因なのだ。いわば加害者だ。それだけは深く認識してほしい。

 

うつ病物語 その161へ     うつ病物語 その163へ     うつ病物語 その1へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました