うつ病物語 その147「うつ病の薬、医者の見解」

うつ病物語

うつ病の薬はいつまで服用するのか?

待合室で椅子に座っている間、私は、間もなく始まる診察の中で、医師にどう切り出すかを考えていた。

いくら半年以上に渡って順調に経過しているとはいえ、これまで信頼し、指示に従ってきた医師に対し「処方してもらっている薬を減らすか止めてもいいんじゃないですか?」などと進言するのは、患者の立場としてはとても勇気のいることだ。

「チッ、まったく馬鹿な患者だ、これだから素人は困る」と思われることは確実であり、更には、説教のひとつもされるかもしれない。

それに、私はかつて、役員Aから上司Aを経由したであろう強い復職促しがあったとはいえ、この”うつ病”という病気を軽んじて考え、今から思えばたった5週間の休暇で職場復帰したものの、その療養期間は全く十分ではなく、その僅か7ヶ月後、今度は長期(5ヶ月間)の休職に入らざるを得なくなるという失敗を犯していた。

私は、この薬のことについて妻にも相談していたが、妻から出た言葉は、「…ウ~ン、あんまり賛成できないケドね。薬は飲んでいた方がいいんじゃないの?」というものだった。

果たして、どうしたものか…。考えが完全にまとまらないうちに名前を呼ばれた私は、診察室に入る。

医師の見解は…

医師「え~と、〇〇さん、ここしばらくはどんな感じでしたか?」

私「あ、ハイ、ずっと順調でした。復職して以来、病気らしい症状は何も出ていません。」

医師「そうですか。…どうやら状態が安定してきたと考えて良さそうですね。」

そうなのだ。私は確実に回復基調を辿っており、そして状態は安定している。最近は、うつ病で苦しんでいた自分のことを、”過去の姿”という感覚で振り返るようなことが出来るような状態にまでなってきた。これは相当の進歩だった。

もうすっかり元気になったんじゃないか…?だからこそ今、医師に”うつ病の薬”のことを聞いてみたい。

私「…あの先生、薬のことなんですが。」

医師「はい。」

私「最近は、ついつい薬を飲まずに寝てしまうことが多く、飲むのは3日に1回くらいになっています。…あの、薬って、いつまで飲み続けるものなんでしょうか?」

医師「う~ん、〇〇さんのように、うつ病による休職が2度あったような場合は、その後もずっと飲み続けるのが普通です。」

私「え?ずっとですか?」

(ずっと…って一生か?オイオイ冗談じゃねえぞ?)医師の発言に私は驚いた。

医師「初めてのうつ病の場合は、回復を見て投薬を止めることもありますが、再発している患者の場合は別です。飲み続けた方がいいですよ。」

私は確かに、2017年5月下旬から6月末にかけての5週間、そして2018年2月から2018年6月末までの5ヶ月間、計2度の長期休養をしていた。

では、2回の長期休養=うつ病を2度発症、ということになるのだろうか?

私は少し考え込んでしまった。

 

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