うつ病物語 その146「うつ病の薬…そろそろ止めようかな?」

うつ病物語

すっかり気楽になった診察日の朝

年もすっかり明けた2019年の1月下旬、約2ヶ月ぶりの診察日を迎えた。

思えば休職していた時の診察日の朝は、結構、憂鬱なものだった。診察の際には、経過や状態について色々と説明をしなければならないし、その後には、職場の上司Aへの報告も控えていたからだ。

うつ病経験者なら間違いなく実感したと思うが、普通の病気と比較して、”うつ病”は、病状の悪化にも、逆にその回復にも、非常に長い時間が掛かる上に、その長い期間の間には浮き沈みがある。

それはもう、一進一退どころか二退三退して二進、というようなものなので、体調や具合の変化に対し、今は良化に向かっているのか、それとも停滞しているのか、はたまた悪化しているのかを判断することが非常に難しい。

休職して回復に向かっているはずの時でもそれは同様であり、いくら休職中であったとしても、さしたる変化(良化)を感じ取れない中、医者相手にはまだしも、職場に説明しなければならないのはプレッシャー以外の何物でも無かった。

私が休職していた時は2週間毎の診察だったので、その診察後に職場の上司に定期連絡をしていたが、それを妻が代わってくれたことは本当に有難かった。回復が進み、復職が近付いた頃は自分でするようになったが、うつ病患者の病状が、最悪期から回復前半~中盤にあたる時期については、本人が職場に連絡する行為は回復に向けてのマイナスにしかならないと断言したい。

「うつ病の薬」と、どう付き合っていくのか?

職場を早退しての診察も5~6回と数を重ねて来たが、今日は、久し振りにテーマを持って臨んでいた。テーマとは、”毎日服用している薬を今後どうするか?”である。

実のところ、職場復帰して4~5ヶ月を過ぎる頃には、就寝前に飲んでいる「イフェクサー」を飲み忘れて布団に入ってしまうことが多く、薬をキチンと飲んでいるとは言えない状態になっていた。

私は、初めて”うつ病の薬”を飲む時、その効果に大きな期待をしていた。「薬を飲めば、この重く沈んだ、言いようのないドンヨリ感を直ぐに払拭、いや、少なくとも軽減してくれるはずだ。」と思っていた。

しかし、私が今までに服用した抗うつ薬「スルピリド(商品名:ドグマチール)」、「ミルタザピン(商品名:リフレックス)」、「ベンラファキシン(商品名:イフェクサー)」、「アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)」の4種類からは、飲み始めたからといって「おお!」という効果を直ぐに実感することは出来なかった。

そうなのだ。自身の経験と、後の調べで分かったが、抗うつ薬は、解熱剤や下痢止めのような、スパッとした分かりやすい働きをするのではなく、脳内の調子を整えるための補助的な作用をするものなのだ。

うつ病を発症する最大の原因は、やはり「過度なプレッシャーに長期間晒されることによるストレス」や、「その人の持ち味や人間性を破壊するパワハラ」であり、根本治療薬は、「仕事をせずに休むこと」と「その職場から離れること」になると思う。

私は、職場復帰する際に異動となり、うつ病発症の根源から離れたこと、また新職場の環境が良かったことが幸いし、再発の兆しが無いままに7ヶ月が経過していた。

それまでしっかりと服用していた薬を飲み忘れるようになったのは、言わば調子が良い証拠であり、「そろそろ薬を減らすか、場合によっては止めてもいいんじゃないか?」と考えるようになったのは自然な流れだった。

 

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