うつ病物語 その80「本当に良くなっているのか?」

うつ病物語

うつ病患者は極端に人疲れする

この日は、横になって寝ている時間が長かった。考えてみれば、昨日は久し振りの料理講習会があり、私にとっては楽しい一時ではあったものの、同時に何かをすり減らす一時でもあった。

これも、健常者とうつ病患者とでは、疲労度合いや受けるストレスが大きく違う。健常者でも、人と会ってコミュニケーションを取ったり、何かを真剣に聞いたり楽しんだりするのにはエネルギーを消費するし、それなりのストレスも受ける。

これがうつ病患者では、そうしたエネルギーが枯渇、また十分ではない状態で、気持ちとしては健常者と同じことをしようとするので、疲労度がまるで違ってくるのだ。

たとえ楽しいことでも、あまり根を詰めないように、とか、頑張り過ぎないように、と医師が釘を指すのは、こういうことを言っているのである。私も初めは、医師の言っていることが今一つ理解出来なかったが、今では身を持って理解していた。

気持ちを引き上げるための料理講習会で、逆にダメージを受けてしまっては本末転倒であるが、私の感覚、また妻の見立てとして、メリットとデメリットを天秤にかけた時には、明らかにメリットの方が大きいので参加していた。これも、病状が重い時は、無理して出かけるべきではない。たとえ楽しいイベントであっても、じっと家で寝ていなくてはいけない。

ウォーキングはぼちぼち定着

妻と2人で始めたウォーキングは、ボチボチ定着していた。同じコースだと飽きるので、日によって変えてバラエティ豊富にするよう工夫もしていたが、やはり2人で歩くのが良かった。

1人では、どうしても退屈なのでコースを短縮したり、また余計なことを考えたりもしてしまうのだが、2人ならそんなこともなく、妻から見た私の様子の変化だったり、子供達のことだったり、親のことだったり、と、同じ家にいても中々しない話をするのは、色々な意味で有意義な一時だった。

なぜか朝寝をしてしまう

この頃は、朝6時から6時30分までには起きて、洗髪や朝食を済ませ、コーヒーを入れてパソコンに向かうというのが、朝の流れになっていたのだが、ひとつ困っていることがあった。

それは眠気である。睡眠時間は十分なのだが、パソコンに向かった瞬間、フラーっと眠気に襲われ、首がガクッと折れそうになるのである。

そこで、仕方なくソファに横になって寝てしまうのだが、ある日、妻に怒鳴られた。

「規則正しい生活をして職場復帰に備えるんじゃなかったの?朝食を取った後、横になって寝てしまうって、具合が悪かった時と同じじゃない!」

妻は、私がただだらけているように思ったようで、詳しく説明したら分かってくれたが、夫婦の結論は、「こんな調子では、まだまだ復帰には時間がかかりそうだ」、ということだった。

 

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