うつ病物語 その44「精神科・心療内科には同行者を」

うつ病物語

心療内科の診察

今日は、転院を控えているため残り2回となった心療内科クリニックの診察日だった。前回の診察から1ヶ月、この時は医者に呆れられてしまったので、それに対抗する意味では、体調がアップしていれば良かったのだが、実際のところは、さしたる変化はなく、中の下くらいの状態をキープといった状態。私としては更にばつの悪い感じで診察に向かった。

私「上司の配慮で、重圧の掛かる仕事を外した中で、通常勤務をしています。強い落ち込みはなく、体調は安定していると思います。夜もよく眠れていますし…」

無意識に医師に対し、良くなっていることをアピールするような言い回しになっていることに、自分で話しながら気が付く。一体何のために病院に来ているのか。

医師「そうですか。今はいいですが、元の仕事に戻った時にどうなるのかが問題ですね。」

淡々と答える医者。私の心の内はどの程度ばれているのだろうか?

私「ええ、上司は、今は回復に向かっている大事な時期なので業務配慮していく、すっかり良くなれば、仕事は元に戻っていく予定…。」

医師「〇〇さん、治ったと誰が判断するんですか?」

強い口調で遮られた。

私「え、まあ、私自身になるのかと…。」

医師「違いますよ。その判断をするのは医師です。」

その通りだった。私はぐうの音も出なかった。

医師「自宅療養するよう指示を出しているのに、見切り発車で出勤しなければいけない職場。自己管理をしっかりするしかありません。薬はこのまま継続でいきます。減らす理由はありません。」

この医師は、表情の変化が少ない方なので分かりにくいが、やはり怒っているようだった。薬を飲みながら定期的に診察を受け、業務負荷を軽減しながら勤務して心身を慣らしていく…。理にかなった方法に思えるが、私も上司も、皆、間違っているのだろうか?

私「あ、先生、仕事への集中力というか、慣れた定型業務や単純作業は問題ないんですが、それ以外のちょっと高度な仕事になると、頭も手も止まってしまうような感じなんですが…。」

医師「ですから、まだまだ休養が必要だと言っているんです。くれぐれも、よく休むように、無理をしないように注意して下さい。」

心療内科には同行者を

今思うと、この段階で、私でも会社の者でもない第三者、例えば妻などが同席していたら、この後に取った行動も変わっていただろう。これまで、何度か妻からは診察に同行しようかと声を掛けられていたが、病院に妻が付き添うことに対して、何か子供みたいな気恥ずかしさを感じていた私は、いや、一人で大丈夫と、妻の言葉を退けていたのだった。(うつ病関連「心療内科や精神科には2人でいく」

医師の言うことを聞かないのであれば、定期的な医師の診察の意味は半減してしまうこと、そしてそれは回復の道が遠のいているということに、私は(そして職場も)気が付いていなかった。

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