バービーの裏代表曲「はちあわせのメッカ」
1987年リリース、バービーボーイズ4枚目のオリジナルアルバム「LISTEN!」の1曲目。
雷みたいなドラムが落ちた後に続く色っぽいベース、パキッパキなギターのイントロでグッと引き寄せられた後は、ハスキーなツインボーカルに攻め立てられる、とてもカッコいい曲。
いくつかの動画がネット上にあるけど、全盛期と思われるこのライブが一番ドライブ感と色気に溢れていて何度何度も見てしまう。杏子姐さんは勿論だけど、超高音ハスキー声の持主、コンタ氏のステージパフォーマンスがキレてて見惚れる。
こんなボーカルを二人も擁していると、バンドのまとまりとしては大変そうなのに、イマサ、エンリケ、コイソのサウンドはビシッと締まりまくっていて、聴いているコッチの背筋が伸びるほど。
改めて聴くと、バービーボーイズが如何に個性的で、他の追随を許さないバンドだったがが分かる。
スタイルが一貫していたバービーの楽曲達
バービーボーイズというバンドは、「目を閉じておいでよ」で大ブレイクした以降も、売れ線の曲で勝負してこなかったように思う。
そして、デビュー間もない頃と解散直前の曲との色合いが変わらない。オリジナルアルバム6枚の全曲をシャッフルし、組み直して聴いても違和感がないと私は思っている。
更にどの曲を取っても、イントロを聴いただけで直ぐに「あ、バービーだ」と分かってしまうのが凄い。バービーの楽曲には癖があるし、正直とっつきにくいが、ある段階を超えてハマると、その旨味の強さが分かってくる。
‥‥大人の味というか、初見では分かりにくい引っかかりがあるんだよなぁ。
この「はちあわせのメッカ」はシングルカットされていないので、ある程度のファン以上にならないと出会えない曲になっているが、当時MVも製作され、その後のベスト版やセレクションアルバムには必ず入っているので、ファンからの人気も高いし、バービーとしても力の入った一曲。
歌詞もベースラインも傑作、ギターソロもグイっと耳に残るインパクトで、ああ~こんな風にギターが弾けたらカッコいいし、気持ちいいだろうなぁと繰り返し思った。