うつ病物語 その37「迷った末に復職を選択」

うつ病物語

復職?休職?どちらが正解?

心療内科クリニックからの帰り道、医者に言われたことを反芻しながら、自分はどうするべきなのかを考えていたが、結論が出ないまま家に着いてしまった。足取りは重いが、早速、妻に報告して意見を伺う。妻の第一声は「私も医者の言う通りだと思う」だった。私は、妻に微妙な返事をしつつ、医者の話をそっくり上司Aに話すことにした。

私「〇〇です。今、診察が終わって帰ってきました。」

上司A「おお、そうか。で、どうだった?」

私「はい、医者からはやはり怒られました。この病気を甘く見ている、復職は早すぎると…」

上司A「ああ、まあ医者はそうやって言うんだよ。どうしても診断には余裕を持つからな。なに、医者の言うことが全てじゃないよ。」

と、私が言い終わる前に、言葉を被せてくる上司A。私の休職が長引くと、業務以外に何か不都合があるのだろうか?ちょっと変な反応に感じた。

私「復帰のタイミングを決めるのは自分だというお話は、私もその通りだなと思うのですが、正直、それが今なのかは自信がありません。またご迷惑をお掛けするかも…。」

上司A「うん、それは全然気にする必要は無いよ。こちらもバックアップするし、当日の様子をみながらの出勤でいい。じゃあ、明日からの午後出勤でいいな?」

半ば押し切られるような形になったが、私は、半分納得の状態で明日からの復職にGOサインを出した。

職場復帰を決意

この1週間の調子の良さは本物なのか、それとも回復はまだまだ先なのか、どちらなんだ?何しろ初めての経験である。この時ほど、何か証明するものが欲しいと感じたことは無かった。「〇〇さん、もう足の骨は繋がってますよ、歩いて大丈夫です」こんな風に誰かに言ってほしかった。

医者はああ言っている。しかし、結局は自己判断…。…よし、先ずやってみよう。

決意した私は妻に復職を告げた。妻は心配そうな表情を向けたが、「まあ、無理だけはしないでね」と背中を押してくれた。そうだよ、頑張ろう。何とかなるよ。

そして翌日、少し緊張しながら久し振りの出勤をした。通勤中に身体が強張ることもなく、12時30分過ぎ着という何だか偉そうな重役出勤をした。早速、社長室に通され、社長と面談をする。

社長からは、先ずは病気を治すことを第一に、自分の出来ることを無理のない範囲でやってくれと話をされた。私は、何か自分のことじゃないみたいな錯覚を感じながら、配慮に感謝しつつうなづいた。

 

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