うつ病物語 その108「社長と専務は…」

うつ病物語

新社長と面談

続いては新社長との面談。こちらは、昨年、親会社の支社から赴任してきた方で、当社の歴史には疎く、ま、経営者は殆どそうかもしれないが、かなりドライな感覚を持つ人物だ。

社長「うん、体調はどんな感じかな?」

私「はい、4月くらいから回復カーブを描きまして~…」

と、先程の会長に話した内容と同じ報告をする…が、あまり聞いている風ではない。

社長「先月、社長に就任して…、ま、この一年ばかり、この会社を見てきたが、やっぱり当社にはいい所と悪い所があるな。まあ、〇〇君も、何事も抱え込まずに、周りに相談するようにな。一人で出来る仕事なんてほんの僅かなものだ。周囲の協力の無いところにイノベーションはない。」

私「はい。そうですね。」

…としか言えなかった。まあ、あまり突っ込んだ話になる訳もない相手なので、まあこんなものだろう。本丸は次に控えている新専務、私のパワハラうつ病の原因でもある役員Aである。

新専務との面談

上司Aの案内で、新専務である役員Aと応接室に入る。長い付き合いなので分かるが、明らかに乗り気ではない。

役員A「どうだ?会社っていいところだろう?」

…はい?と、思わず言いそうになった。管理職である私の直属の上司で、散々怒鳴り散らかし、「お前の顔を見ているとぶん殴りたくなる」と何度も言い放った相手。お陰で私は、無縁だと思っていた”うつ病”になり、2年も病院に通い、5ヶ月も休職した。当然ながら経済的に苦境に陥り、それは夫婦の懸案事項になった。そして、子供達の習い事を休止したり、様々な工夫をしてお金を工面をしてきた。

そういう関係の人物の、5ヶ月振りの第一声がこれである。

…この野郎!

グッと怒りがこみ上げたが、こちらは休職明け初日の身。新しい職場でお世話になる身である。これが退職の挨拶なら、大立ち回りのひとつでも見せても良かったが、そうはいかない。

私「…はい、そうですね。やはりピンとした緊張感があって良いです。」

役員A「後はな、甘えを断ち切ることだ。経済的にも苦労して、大変だっただろう?」

もう一度怒りがこみ上げてきたが、我慢した。

私「この度は、新たなチャンスを与えて下さいましてありがとうございました。体調がどうしても90%から上がっていかない中、異動という話を聞いて、もう一度やってみようという気持ちになることが出来ました。会社、経営の方々のご配慮には本当に感謝しております。」

役員A「最後は金なんだよ。金がなければ生活もままならない。そういうことが良く分かっただろう?皆、苦労して仕事をするしかないんだ。」

畜生…!

役員Aの言うことは、ひとつの現実である。否定はしない。しかし、社畜とはよく言ったものだ。会社には、人材が不可欠である。派手な実績を上げる者もいれば、縁の下の力持ちのタイプもいる。風見鶏もいれば、一匹狼もいる。協調性が高い者も、頑固者もいる。

なぜ、サラリーマンは、こんなに会社に媚び諂う必要があるのだろうか。今の会社組織は、何か根本的に間違っているのではないだろうか?

 

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