うつ病物語 その107「ついに職場復帰…!」

うつ病物語

復帰初日の朝

復帰初日は7:30を目途に出社するように言われているので、余裕を持って5:30にアラームをセットして眠りについた…のだが、神経質になっているのか、嫌な夢を見て夜中に目覚めてしまった。

夢というのも、復帰間もない私が、なぜか同期を含めた3人で出張に出され、そこで「やっぱり私はダメです」と嘆くような内容で、全く恥ずかしい限りである。

時計を見ると、まだ午前3時過ぎ。チッと軽く舌打ちをして、そのまま再び眠りについたが、その後も何度か目が覚めてしまった。まったく、この気弱な性格をどうにかしてほしい。

時間になり、布団から出ていくと、妻が、朝食と息子の弁当の支度をしていた。「よく眠れた?」という問いに、正直に夢の内容を答える私。「身体は正直だね~」と言われてしまった。

そして出勤

今日は一家総出で見送られ、家を後にした。何しろ5ヶ月振りの出勤である。余程の大病でもない限り、日本のサラリーマンではあり得ないシチュエーションだ。

久し振りの出勤ルートは、随分と長く感じた。程なくして到着し、昨日用意した菓子折りを持って事務所を上がる。先ずは、この6月に社長から会長となった人物との面談である。

先ずは会長面談

会長「どうだ、体調は?」

私「はい、4月くらいから回復に向かって80%、90%まできていたのですが、残り10%のところで足踏みをしていました。そこへ、5月に上司Aから異動の話を聞きまして、”そうか、そういうこと(異動)もあるのか”と、道筋が開けたような感じがして、大丈夫なところまで回復しました。」

会長「そうか、…今回のこともな、長い人生の中から考えれば、ほんの5ヶ月だ。人生を見つめ直すいい機会だったと思うぞ。こういう期間はな、本当はあった方がいいんだよ。」

私「はい、そうですね。私は自分の意思に反して病気になってしまい、こういう機会を得ましたが、仰る意味は良く分かります。」

会長は、元々は親会社採用のエリートだったが、もう30年も前に子会社であるここに移籍となり、長らく役員として当社の経営に携わってきた人物。そして、28年前、私が営業部配属で入社した時の上司でもある。

会長「まあ、最初から意気込まずに、先ずは皆と汗を流して、色々と勉強することだ。それに、お前みたいな新人の方が、変った視点で新しい発想が生まれるかもしれない。これまでのスキルはそういうところで生きてくるはずだ。ま、頑張れや。」

私「この度、新しいチャンスを頂きまして、会社には本当に感謝しております。私は入社して28年ではありますが、新人の気持ちで頑張ってまいります。」

大体、予想通りの会長面談であった。

 

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