うつ病物語 その101「私の腹積もり」

うつ病物語

今日は上司との面談の日

次の日の朝、目覚めは普通。職場に復帰した後も、こうして普通に目覚めることが出来るだろうか…。復帰が間近に迫ってきていることもあって、こんなことを思うようになった。

今日は夕方に上司2名と会うことになっている。一体何を言われるのか…と考えていると、テレビで朝の占いをやっていた。よくある星座占いであるが、なんと今日の一位に輝いたは私の星座だった。

しかも、「交渉事も自分のペースで進められるでしょう」ときた。「おお!」と一緒に見ていた妻が冷やかす。

私「別に交渉するわけじゃないんだけどね。」

妻「でも何かいいじゃない。」

私「まあね。」

そんな風に気楽に構えているうちに、家を出る時間になった。妻は子供の部活動の迎え等で既に外出している。私は早めに家を出ることにした。

 

待ち合わせは16時だったが、15分程早く着いた私は、エンジンを切って車の中で待つ。何となく落ち着かない。テレビを付けたり消したりしているうちに、白い車が入ってきた。上司達だ。

私「あ、お久しぶりです。すいません忙しいところ…。」

先に車を降りたのは上司B。何となく雰囲気が普段と違って硬いような気がする。私が先頭になって喫茶店の中に入り、一番奥の席に3人とも腰を掛ける。

上司A「さて…、調子はどうなんだ?」

私「はい、大丈夫です。」

上司A「うん、それでだな…。」

一応聞いただけ、という感じでいきなり本題に入り始める上司A。こういう一方通行なところがこの人の欠点というか、苦手なところである。

思いのほか肉体労働が多い

上司Aから、私の就労イメージ表を手渡される。朝は6時30分からで、10時まで肉体労働、昼まで事務作業、午後も工場作業の応援が中心で、17時30分から掃除作業の安全点検をして19時くらいに終わる流れになっていた。思いのほか肉体労働が多いな、というのが第一印象である。

上司A「お前は新入社員みたいなものだから、工場のことをイチから勉強しないとならない。準職員とか工員とかに仕事を教わることになる。」

私「はい。」

上司A「そうは言っても、管理職という職制で異動するのだから、アンテナは高く張って、意識を外に向けるようにな。そうでなきゃダメなんだぞ。分かってるか?」

私「はい、分かっています。」

上司A「それと、話は変わるけど、お前、役員Aのことをどう思っている?」

私「え?…どう思っているのかですか?いや、ちょっと…。」

上司A「じゃあ、言い方を変える。お前、役員Aに対して被害者意識を持っているか?」

何だこの質問?職場復帰に何か関係あるのか?と思った。しかし、何となく狙いは分かった。向こうは、私の腹積もりを探っているのだ。

 

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