うつ病体験 うつ病物語 その23「パワハラの定義」 2018年4月4日 どんな発言がパワハラ? これは指導なのだ、これを乗り越えられれば先が見えてくるはずだ、という必死の思いで、私は役員Aの圧力に耐えてきたが、これは幾ら何でも発言として度を越しているのでは?と思うことが増えてきていた。 「ガキの使いじゃないんだから、もっと頭を使え」「だからお前はバカ」「いいか、口答えするな」「よくこんなバ... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その22「状況は悪化の一途」 2018年4月3日 叱責される毎日 新年度に入り、私は管理職になって2年目となった。役員Aからの圧力は更に厳しくなっていた。最近は、毎日のように1時間から2時間に渡って、仕事の進め方について叱責を受けていた。 しかし、いくら怒られても、何が失敗だったかは何とか分かるのだが、次にどうすれば怒られないのか、具体的な対処方が見出せないでいた。(... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その21「パワハラのエスカレート」 2018年4月2日 月に一度の心療内科と自己判断 月一度の診察では、気分の落ち込みが酷かった時に比べて、かなり良くなっていると説明していたが、医師からは、本人の感覚と実際の病状には2~3ヵ月のズレがあるのが普通で、焦りすぎだと忠告を受けていた。 しかし、当時の自分は、別に焦ってはいなかったが、病気を軽んじてみていた。…と言うよりは、もう諦... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その20「無理をする毎日」 2018年4月1日 言う方は簡単だが 課員2人が揃って退職という事実は、私の心境に大きな重圧をもたらした。 運よく、中途入社して現場研修をしていた者を配置換えすることになったので(内々では元々、私の居る管理部門に配属する方向の者だった)、頭数は何とかなるのだが、素人揃いの部署になってしまうのは明らかで、一時的にせよ、私が中心になって実務の... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その19「業務を抱えるしかない」 2018年3月31日 管理の落ち度 実は彼の場合は、前々から退職を匂わすことはあったが、今回は本気のようだった。理由を聞くと、彼はこう答えた。 「先月の時間外労働が多すぎると役員からクレームがつきました。昨年もそうでしたが、繁忙期で別部署への早出応援もある時期で、時間外労働が増えるのは承知しているはずなのに、なぜ所属長と事前に調整しないのか... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その18「部下の退職」 2018年3月30日 部下の退職申し出 会社の繁忙期を過ぎたことで余計な心労も減り、仕事も徐々に回りだし、病状は随分と軽減されてきていた。しかし、ある日、部下が「ちょっといいですか?」と真剣な表情でやってきた。嫌な予感がしつつ、別室へ促す。 「実は、来月末で退職したいんですが」 案の定、退職の申し出だった。勤続10年の経理を担当している女性... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その17「少しずつよい方向へ」 2018年3月29日 心療内科受診後の会社への報告 心療内科に行った次の日、役員Aと面談し、受診した内容や今困っていること、また今後について話をした。役員Aからは、こうやって話してくれると対処が考えられるし、こちらとしても状況が分かる。コミュニケーションを密に取っていくことで楽になるはず、という話があった。 役員Aは、私の異変の原因は自分に... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その16「やっぱりうつ病だった」 2018年3月28日 心療内科の医師と初対面 5分程で診察室に呼ばれ、少し緊張しながら医師に向き合った。30歳台後半くらいの年齢だと思われる女医だった。出生地から始まって両親の年齢や兄弟の有無、学歴や職歴、結婚歴など広範囲に聞き取りがあり、ここが普通の内科や眼科とは違うところだなと思いながら、順に答えていった。医師は、聞き取りをしながらパソ... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その15「はじめての心療内科」 2018年3月27日 心療内科に行く直前の「うつノート」 心療内科に行く直前のノートには、こう記されている。 <身体の症状> 眠りが浅く、何回も目が覚める。パターンは日によってバラバラ。一番多いのは3時間くらいで目が覚め、その後、30分から1時間おきに目が覚めるパターン。 首や肩のコリ。 食欲については、朝と昼はないが、夜と休日は普通。 <... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その14「うつ病の恐ろしさ」 2018年3月26日 誰の目にも見えない病気、うつ病 私がうつ状態を発症して病院に行き始めた時は、折しも会社は繁忙期の真っ最中であり、管理部門も落ち付かない毎日だった。 上司Aは、私の体調を気遣うテンションの時は「〇〇は繁忙期対応はしなくていい、休日はしっかり休むようにな」と言っていたにも関わらず、実際に忙しさのピークが来ていたり、別の場面... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その13「甘い見立て」 2018年3月25日 うつ状態にある自分への過信 私がうつ状態になったのは、役員Aによるパワハラとプレッシャーが原因なのだが、思いのほか、私の異変について心配してくれているようで、今後の業務軽減について話し合いの場を作ってくれた。 しかし私は、責任感と言えば聞こえはいいが、「この仕事は自分でやらなければ」という悪い意味で仕事を抱える性質があ... utu-totan
うつ病体験 うつ病物語 その12「うつ病と薬」 2018年3月24日 うつ病の薬に対する間違ったイメージ うつ状態であっても、薬を飲めば、インフルエンザの熱が下がったり、血糖値が正常値に治まったりするように、薬が効いている間は元気になるものと思っていた。精神疾患の薬を初めて飲む私は、こんなイメージを抱いていたし、だからこそ不安感も併せ持っていた。しかし、多少は良くなっているのかな?程度で... utu-totan