うつ病物語 その20「無理をする毎日」

うつ病物語

言う方は簡単だが

課員2人が揃って退職という事実は、私の心境に大きな重圧をもたらした。

運よく、中途入社して現場研修をしていた者を配置換えすることになったので(内々では元々、私の居る管理部門に配属する方向の者だった)、頭数は何とかなるのだが、素人揃いの部署になってしまうのは明らかで、一時的にせよ、私が中心になって実務の多くを引き受け、段階的に引き渡していくことになった。

退職する課員2名は、バタバタと引継ぎを済ませ、順次年休消化へと入っていった。居なくなってから初めて分かるこれまでの存在感に、苦労する毎日が始まった。

役員Aからは、メンバーは揃っているのだから、私の業務をどんどん引き渡せと指示を出されたが、素人集団に引継ぎできる業務には限りがあり、なるべくそうしたいとは思いつつも、専門的になっている業務は、私のところで請け負うしかなかった。

責任感が悪い方向へ

今考えると、この時点で上司や外部をもっと頼ったり、私には出来ないと、弱みをさらけ出す開き直りがあれば良かったのかもしれない。

しかし、元々の私の性格と、定年が近い上司Aや、管理部門の経験が浅い上司Bを考えた時に、自分が何とかしなければという意識が強く働いてしまった。また、うつ症状特有の閉じこもった思考回路も、私の取るべき方針を誤らせた。

この状態になって、数か月が過ぎた。以前にも増して忙しく、一時も気が抜けない期間が続いた。うつ症状の方は、回復に向けて上向いた時期があったが、課員の退職後は色々な心労も重なり、低位安定という感じだった。それでも極端な落ち込みまで至ることはなく、上司Bと協力して何とか業務を切り盛りしていった。

この頃になると、役員Aは、私の病状はもう回復したものと捉えており、課員が退職したのは私達の管理が悪いからだと激しい口調で詰め寄ったり、業務全般は勿論、プライベートの過ごし方に至るまで、私の全てについて注文を付け、自らの過ごし方を手本にするようにと、毎日のように説教を繰り返すようになっていた。

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