うつ病物語 その55「転院後の会社への報告」

うつ病物語

転院診察後の会社への報告

翌日は比較的良い調子で、新しい精神科への転院が早速、効果を上げていた。これなら堂々と報告が出来るというものである。

私「あ、おはようございます。」

上司A「おう、昨日はどうだった?」

昨日の転院初日のことを報告するが、上司Aの方から聞いてきた割には、何か聞き流している感じで、こちらの話がまだ終わり切っていないのに、早々に仕事の話に切り替えられてしまった。相変わらず一方的な性格である。

続いて、役員Aにも昨日のことを報告する。こちらはこちらで「お前は人が良過ぎるから」とか「ちょっとした気の持ちようだ」とか、良い医者に代わったことは喜んでくれたが、どうにもピンと来ない反応だった。

最後に、目の前に座っている上司Bに報告。

私「…と、こんな先生で、代わって良かった感じです。」

上司B「そうか、それは本当に良かった。」

私「まあ、まだまだ時間は掛かってしまいそうなのですが…。」

上司B「いやいや、仕方がないよ。上司Bからの無茶なプレッシャーは、こういう人だと思って気にしない方がいいし、いまの〇〇に難しい仕事は、こっちに回してくれれば何とか役員Aとの間を取り持つから。」

私「はい、ありがとうございます。本当に助かります。」

こうして、上司Bはいつも有難い言葉を返してくれ、その時は感謝の気持ちで一杯になるのだが、実際の仕事の場面では、役員Aの面倒くささも災いして、中々こちらの思うようには流れてくれず、かえってこじれたりしていた。

 

パワハラ言動は役員Aだけではなく上司Aも

ある朝、出勤して新聞をチェックすると、従業員の親族のお悔やみが出ていた。私の勤務先の会社は、従業員数が400人近くいるため、慶弔関係のチェックは意外と神経を使う業務だった。この担当は元々上司Aで、私に引き継ぐと常々言っていたが、私の体調が崩れていることと、退職者続きで私の業務がパンク気味なことで、そのままになっている業務だった。そうは言っても、私としては無関心でいる訳にもいかず、気苦労のタネのひとつだった。

上司A「いや、こんなに小さく出てるんじゃ、なかなか気付かないな。あ、〇〇、ここコピー取ってくれ。」

私「はい。」

上司A「会社からの香典な、出納に指示しといてくれな。」

私「はい。…あ、この場合の香典はいくらでしたっけ?」

上司A「あ?そんなこと俺に聞くな。自分で調べろ!」

上司A表情が急変し、キツイ口調で言い放つ。

私「すいません。規程を確認します…。」

上司A「しかし、いい加減にしないとぶっとばすぞ?こういう方面に関わってこなかったツケが今出ているんだ。本当に分かっているのか?」

私「…申し訳ありません。」

上司A「いいか、これは病気になる以前の問題だからな!」

上司Aは、こんな風に態度が急変するので、何かを確認するために聞きに行く時は、機嫌の良し悪しを伺ってからでないと、怖くて話掛けられない存在だった。マメに面談の場を持ってくれたり、私の様子の変化を察知してくれたりといった面がある一方で、瞬間湯沸かし器的に激高するタイプなので、周囲はそのあたりを含んで上手に対応しなければならなかった。

今回のことも、私の体調が悪いので上司Bに振ると言ったり、これまで通りでいくしかないと言ったり、私に覚えろと言ってみたりと、二転三転してグレーになっている仕事だったので私としては単純質問ではあったが、話の流れで確認しただけだった。自分で調べろと言われればそれまでではあるが、何も激怒することはないと思うのだが、私がおかしいのだろうか?

 

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