ルビーの指輪はメガヒット!
1981年リリース、寺尾聡4枚目のシングル。
リリース当初はさしたる人気にならなかった「SHADOW CITY」だったが、6枚目のシングル「ルビーの指輪」が売上160万枚と爆発した相乗効果で火が付き、最終的には85万枚にまでセールスを伸ばした。
この記事を書いている2022年から40年以上前、私が小学校4年生の頃、初代ファミコンすらなく、まだ公園のジャングルジムが遊びのメイン会場だったあの頃、鼻タレ小学生でも知っているメガヒット曲「ルビーの指輪」が誕生した。
オリコン10週連続1位、TBSザ・ベストテン12週連続1位(歴代最高記録)という日本音楽史に残る流行歌で、当時9~10歳男子だった私でも、そっかー、この曲ってもの凄いんだ~と、初めて「メガヒット曲」というものを知った曲だった。
「ルビーの指輪」より「SHADOW CITY」が好き
ある日、外遊びから帰ってくると、両親が珍しくレコードを買ってきたようで家には変な高揚感が満ちていた。
意味が分からずに盛り上がっている弟を他所にレコードのタイトルを見る私。そこには当時の超大ヒット曲「ルビーの指輪」の他にもうひとつ。「SHADOW CITY」があった。
ウチの親がレコードを買ってくることはそうそう無く、今思えば、それだけ大ヒットだったということが分かる出来事だ。
この2曲は我が家に珍しくやってきたレコードなので、しばらくはヘビーローテーションで流されたが、ある時、両親との会話の中で、どっちが好きな曲?という話題になった。
両親は、やっぱり「ルビーの指輪」かな?なんて言っていたと思うが、私は迷わずに「SHADOW CITY」と返答。
ルビーよりも渋い、大人っぽい曲を選んだ私に対して、ちょっと変わった好みだね?みたいに言われてしまった記憶がある。
「ルビーの指輪」という響きより、英語の「SHADOW CITY」の方が断然カッコよく感じていたのも理由にあったが、小学校4年生らしかったかもしれない。
より渋くてムーディな「SHADOW CITY」
「SHADOW CITY」は、「ルビーの指輪」に雰囲気や世界観は近いがもっとアダルトで、イントロからAメロに入ってもなかなか本筋の歌詞が出ず「♪トゥトゥルトゥ~ン」と1分以上も引っ張るのが、小学校4年生の私の感性になぜかヒットしていた。
歌詞らしい歌詞は少ないのに、大人の男女の恋愛と別れの雰囲気だけがたっぷり漂う、渋さもあるけど、それよりもムーディな曲だ。
アウトロのギターソロも長く聴かせてくれて、お洒落なサウンドの余韻をじっくり味わえる。
当時からこれまで意識したことは無かったが、私が邦楽、後にJ‐POPとカテゴリーされるようになったものに触れて、初めて意識したのは「SHADOW CITY」だと思う。
そういう意味で、非常に思い出深い曲だ。今聞くと、記憶よりもキザな感じの雰囲気で「恥ずかしい曲」ではあるが、やっぱり名曲。
同世代のみなさま!久し振りに是非ご一聴を!