
心療内科や精神科は直ぐには診てくれない
慢性化している体調不良の原因は、どうやらうつ病かもしれない…。
複数のうつ病チェックを試した結果「うつ病の可能性あり」という判定が出る場合、次に取るべき行動は病院で診てもらうことです。
この場合は、心療内科や精神科に診てもらうことになります。
「精神科だなんて、そんな大げさな」とか、「いやいや、疲れがたまっているだけだ」などと否定したい気持ちは良く分かります。
病院のなかでも敷居が高いのでつい尻込みしますが、こんな兆候が表れているのであれば、いち早く病院に電話をすることを強くお勧めします。
それはなぜかというと、心療内科や精神科は殆どが予約診療であり、思い立った時や酷く落ち込んで耐えられなくなった時に、急患としてサッと診てもらうことは出来ないからです。
「ああ、こんなに辛いのなら、あの時に電話をして予約しておけば良かった…」ということにならないよう、まだ余力が残っているうちに、勇気を出して病院に電話をしましょう。
病院の予約は歯科などと同じ、尻込みする必要なし
私もそうでしたが、いざ、ネットなどで病院を調べ、電話をする段階になっても、「心療内科」「精神科」という世界に得体の知れないものを感じ、「通話」ができなくて固まってしまうものです。
しかし、あとで苦しまないように、ここは気持ちを切り替えてスパッと電話をしましょう。
その時は、パートナーや信頼できる方に横に居てもらうのもいいでしょう。
予約そのものは歯医者と同じです。何も臆することはありません。こちらは患者、向こうは医師です。
そうやって考えると、何てことありませんよね(とはいえ当事者には強い覚悟が必要です)。
予約は3週間~数か月待ちが普通
大都市圏と地方では条件が違うので一概には言えませんが、私のような北海道の地方都市の場合、個人の心療内科で3週間待ち、総合病院の精神科は3~4ヶ月待ちでした。
心の病気への理解が進み、かつてよりは病院の敷居が下がっていること、また純粋に患者数が増加していることもあり、数ヵ月待たされる状態は今後も変わらないでしょう。 (※2025年現在でも同じ状況のようです)
そんな訳で、たとえ急激な気分の落ち込み、耐えがたい辛さがあっても、当日の病院対応はまず望めません。
困ったときは内科へ!
では、予約日はまだ先だけど、夜眠れなくて辛すぎる、あまりに気分が落ち込んで仕事に行くことができない、といった時には、どうすればいいのでしょうか?
そんな時は、近くの内科で診てもらいましょう!
医師によって多少の得手不得手はあるでしょうが、こちらの想像以上にちゃんと診察してくれます。
私は自宅近くにある個人開業の内科でしたが、精神疾患用のチェックシートによる問診もあり、睡眠導入剤も、抗うつ薬も処方してくれました。
メンタル不調時は、不眠、胃や頭が重い、胸が苦しい、などの身体症状を伴っていることが多く、内科に診てもらうことで、その症状が神経性(うつ病)からのものなのか、肉体的な疾患なのかをハッキリさせることができます。
まとめ
専門的な継続治療はともかくとして、急場をしのぐにはとても頼りになる内科。
出勤して机に座った時に胸が苦しくなって横になった私に驚いた上司は、内科でもいいから先ず診てもらえ、と言われ、半信半疑で診てもらったのですが、思っていた以上にしっかりと対応してくれました。
そして病気のプロである医師に症状を話すだけでも、随分と気が楽になりました。
私が診てもらった病院は、内科・消化器内科の個人病院でしたが、その医師によると、どこの内科でも最低限の対応は心得ているはずとのことでした。
やはり心身の不調を感じたら、とにかく病院へ!
心療内科や精神科で診てもらうまでの繋ぎとして、自信を持って診てもらって、少しでも早く楽になってほしいと思います。