【柴田恭兵】4回のリリースを誇る「ランニングショット」
1986年リリース、柴田恭兵の6枚目のシングル。
舘ひろしとの二枚看板で、一時期妙に流行ったドラマ「あぶない刑事」の挿入歌。
ご存知の通り、柴田恭兵は歌手ではなく俳優だが、なんと現在までに15枚ものシングルを出している。ちょっとビックリだが、更に驚くのがシングル15枚のうちの4枚が「ランニングショット」だという事実。
オリジナル版、アルバム収録版、映画公開に合わせた再発版、MIX版、と、計4回も出している。
聴き比べる機会は永遠に訪れないと思うが、同じ曲を4回もリリースするというのは、そう無いのではないだろうか。
「あぶない刑事」にハマれなかった私
なぜか、学生時代から今に至るまで滅多にドラマを見ない私。
中高生の頃に流行った「あぶない刑事」も興味は無かったが、いつもつるんでいた友人達が随分と面白がっていたので、ボチボチ見ることがあった。
どちらかというと、柴田恭兵より舘ひろしの方が主役扱いだったような気がするが、テレビ映えしていたのは柴田恭兵の方で、このドラマの軽妙なテンポをよく体現していたし、「あ、この人はカッコいいな」と思った。
そのせいなのか分からないが、挿入歌だった「ランニングショット」は、ちょっと私の琴線を刺激した。
今聴くと、恥ずかしいばかりの歌ではあるが、歌詞にもある、「気まぐれなフリをして、おどけていくだけ」という部分が、特にドラマの柴田恭兵とリンクし”軽いが渋い男”というイメージにハマった歌だった。
肝心のドラマの方は、せいぜい10回くらいしか見ていないので語る資格が無いが、”悪ノリ”を狙ってやるような作風に感じ、全然、私の好みでは無かった。