心療内科や精神科へは1人ではなく2人で
私は今(2018年4月現在)、市立病院の精神科で診てもらっていますが、通算すると、個人病院の心療内科クリニックにおよそ1年、市立病院の精神科に約半年と、合計1年7ヶ月もの間、病院のお世話になっています。
今は2週毎の通院ですが、この5回は、妻に付いてきてもらって、2人で診察室に入って医師の診察を受けています。結論から言いますと、絶対、2人の方が良いです。私は単独診察と妻同行の両方を経験しましたので、その違いと2人で病院に行くことの大きなメリットをここで説明します。
1人で病院に行っていた理由
これは理由らしい理由はなく、インフルエンザで内科に行く時も、胃の調子が悪くて消化器内科に行く時も、いい歳をした大人であれば1人で行くので、2人で行くという選択肢を全く考えずに行動した結果でした。しばらくして妻が、私も一緒に行こうか?と声掛けをしてくれた時も、あまりその必要性を感じなかったし、何かカッコ悪い気がしたので止めた、という程度です。病気になってカッコいいも悪いもないのですけどね。(うつ病物語 その44「精神科・心療内科には同行者を」)
なぜ2人で行くようになったのか
2回目の休職に入った時は、会社の方も私自身も、休職期間が長くなることが想定済みだったのですが、妻が会社との連絡窓口になった際に、会社の上司が、私の状態や医師の診察結果の説明を妻にお願いしたことが切っ掛けでした。それからは、2人で病院に言って診察を受け、その後、妻が会社に電話をするスタイルになりました。
2人で行くことの大きなメリット
- うつ病患者は、自分のことが分かっているようで実は分かっていない。客観的に観察している配偶者や家族の視点で、本人の状態を医師に説明出来る。
- 本人では無意識に脚色したり元気ぶったりすることも、冷静に真実だけを医師に報告することが出来る。
- 本人では気が付かない点、言い忘れた点をフォローすることが出来る。
3つあげましたが、他にも、初めて病院に行く時には心強いとか、診察から帰ってきた後に色々と共有出来るとか、あると思います。逆にデメリットは殆ど無いと思いますが、強いて言えば、同行者に知られたくない事柄を医師に話すことが出来ない、くらいでしょうか。
会社への連絡係は本人より配偶者か家族がいい
更に、会社への定期連絡ですが、うつ病患者は、特に最初のうち、自身が病気であることをどこかで受け入れておらず、何事も自分でやろうとします。よって、会社への連絡も自分でするのですが、うつ病で休職している者にとって、最もストレスが掛かるであろう行為をするのは、休職している意味が半減し、結果的に回復が遅れます。
まとめ
私の場合、遠回りをしてしまいましたし、まだ回復途上でもありますが、病院へは、自分の様子を一番観察してくれている相手と一緒に行くこと、また、会社への連絡窓口は自分でやらないこと、この2つを意識するだけで、回復への道は確実に縮まるはずです。私自身も含めまして、闘病中の方々の一日も早い寛解を目指していきましょう。