初エレキはヤマハのパシフィカに決定
スクワイアの方が正統なストラトキャスター外観のため少し未練があったが、どうせ違いなんか分からない素人がアレコレ悩んでも仕方がない。
私は人生初のエレキギターをヤマハのパシフィカ(PACIFICA)シリーズの112Vに決めた。パシフィカは初心者から中級者をターゲットにしたシリーズ。カラーバリエーションも豊富で悩んだが、ワタシはナチュラルサテンという木目デザインを選択。
真っ赤とか紺とか、そういうパキッとした色も好きなんだけど、エレキギターはリビングに置く予定なので、部屋の雰囲気に合わない存在感になっても困る。後は良さそうなショップを選んでネット注文するだけ!
…と、ここまでくれば楽勝だとタカをくくっていたら甘かった。なんと「在庫がありません」と「メーカー納品待ちです」のオンパレード。
なんと、このコロナ禍でヤマハの海外工場の生産がストップしていたり、巣篭り需要で楽器全般の売れ行きが好調だったりしたことで、この初心者ギターPACIFICA112Vは品薄になっていたのだ。
待ったあげくに注文先を変えたりと一苦労。結局、エレキギターが手元に届いたのはPACIFICAに決めて注文してから3ヶ月も経った後だった。
パシフィカ(PACIFICA 112V)の外観と第一印象!
さて、三ヶ月も待たされたエレキギター、興奮しつつ箱を開けての第一印象は…!
・全体からチープな感じは漂わない、ちゃんとしたエレキギター
・写真で見るよりもずっと「自然木」で表面はマット、落ち着いていて格好いい
・予想よりもズッシリした重みがある
と、エレキギターとしては安価でも「3万数千円の品」として、しっかり応えてくれる出来栄えでワタシは満足。流石に高級感までは無いが、「楽器」としてのオーラがちゃんとある感じ。
初心者ギターだからなのか、一番細くて軟らかい弦が張ってあったが、合わせたチューニングも狂わないし、ネックやフレットの感触はサラッとしていて見た目も綺麗。エレキギターってカッコいいなぁ‥、とついニヤけてしまう。
ちょっと不満だったのは、ボリュームとかトーンのつまみ(シルバーのダイヤル)。金属製で回した感じもしっかりしているが、見た目が好みじゃなかった。ま、これは後でいくらでも交換できるので問題なし!
すいません冗談です(ESP社に怒られる前に謝罪…)。
なんでこんなことを言うかなんだけど、パシフィカ112Vの音は、初心者ギターだからといって安っぽくショボいことはなく、師匠が弾くと期待通りにカッコいいエレキギターの音が鳴った。
同じヤマハのアンプTHR5から響く音に、師匠も「このアンプいい音するなぁ~」と感心。
カッティングはシャキシャキとキレ味よく、歪ませたチョーキングも正にエレキの音。どれも満足で、いつも師匠が自分のギターを使って弾いてくれる音と同じように聴こえた。
師匠は、ESP社の「Navigator」シリーズの一本を一番の相棒にしている。ESPは高級ブランドのひとつのようで、メーカーサイトで師匠のモデルに似ているものを調べると、なんと40数万円。パシフィカ112V×10本以上の価格差があり、本来、比較対象にはならない。
しかし、ワタシには両者の優劣は分からなかった。師匠のNavigatorを少し弾かせてもらったが、見た目や感触の違い以外、明確な音質の違いを見出せなかった。素人なりにちょっと悔しい…。
ま、ワタシが初心者だからなのが一番大きいけど、それだけパシフィカ112Vが良く出来ているんだと思う。駆け出しの初心者が背伸びして高級ギターを買う必要はなく、ヤマハのパシフィカシリーズは最高の入門機だと言い切ってしまおう!