うつ病の症状が重くなってくると、その人が本来持っていた「気力」「体力」「能力」が低下するため、どんなに頑張ろうと思っても仕事をすることが出来なくなり、結果、休職することになります。
うつ病の休職期間は、その程度によりますが軽症でも3か月間は必要で、多くの場合は半年以上、または数年になってしまうことも‥‥。
休職期間には収入など色々な難題がありますが、先ずもって心身の状態を回復させることが最優先。ここでは、うつ病休職の体験者として、回復を促す休職中の過ごし方についてまとめています。
うつ病休職中(前半~中盤)早期回復1→2→3→4ステップ
1.全く何もせず、ひたすら寝転がる
症状が中程度以上の場合、否応なしにこうなると思います。
ずーっと布団から出ず、布団から出てもまた戻る、布団じゃなくてもソファで横になる。起床、食事、身支度、全てについて何も考えず、とにかく心身の要求に逆らわず過ごす‥‥。
ダラダラ、ダラダラ、ダラダラ、ひらすらダラダラ過ごす。「早く回復させたいのに、毎日こんなことでいいのか?」と何度も思うでしょうが、これが一番なんです。
せっかく巡ってきた休職期間です。普段ではあり得ない過ごし方をしましょう。有意義に使おうとか、そんなことを考えて頑張ろうとしてはダメです。回復への最短距離は「頑張らずに十分な休息を取る」ことの先にあります。
家族等の支援も必要になりますが、ダラダラすることを最優先しましょう。
ただ、もしストレスでなければ睡眠や食事の時刻は一定にしておいた方が、看病する側は楽です。
2.好きな番組を見たりゲームをして過ごす
これはダラダラ寝転がるよりも抵抗があると思います。休職して静養しているのではなく、遊んでいるように感じるからです。
うつ病のことを「気弱病・怠け病」のように誤解している人達には絶対に言えない過ごし方ですし、こうやって遊べるなら仕事も出来るんじゃないか?という思いもチラつきます。
しかし、気楽に遊ぶのと仕事をするのとでは、必要な気力体力、精神力は比較になりません。静養したお陰でやっと遊べるようになったな、と受け止めるのが正解。
ここでの注意点は、例え好きな番組視聴やゲームであっても、長時間は避け、静養して増えてきた活力を使い切らないこと。
そしてもうひとつ、ここが重要なのですが、新しいものではなく、以前に見たり遊んだりした経験があって「楽
うつ病の時はネガティブ感度が敏感になっているため、何にショックを受けたりストレスを感じたりするか分かりません。未体験のものは意外なダメージを受ける可能性があるので避けましょう。
3.毎日1回、家の外に出る
上記1と2の生活をしばらく続けていると、特に天気の良い日なんかは「たまには外の空気を吸おうかな」という気持ちになってきます。そんな時は、家の近所をぐるっと一回りしてみましょう。
遠出せず、最初は15分間で家に戻ってこれるくらいがいいです。せっかく外に出たんだから、もうちょっと遠くまで‥‥、と思う人も多いでしょうが、サッと帰りましょう。
1や2で触れた通り、うつ病での休職期間中は「とにかく頑張らない」「楽(らく)だけをする」が基本で、特に休職前半から中盤にかけては、それが100%と言っていいくらいです。
4.趣味をして過ごす
休職生活にも慣れ、気力が徐々に回復し、身も心も軽くなってくると、中身のある時間の使い方をしたくなってきます。こういう心境になった場合は、休職生活が上手く過ごせていると考えて良いと思います。
時間はたっぷりあるので、前々から興味があったことに手を伸ばしてみたり、以前は好きでハマっていたことを再開するなどしてみてはどうでしょう?
いわゆる「大人の趣味」というやつですね。私の時は、どちらも新規挑戦でブログとギターを始めました。
うつ病休職中の心構え
うつ病で休職した時の過ごし方(前半~中盤)1→2→3→4ステップとして、私の体験を元にまとめました。
一体どうやって過ごせば早く元の自分に戻れるの?という、先行き不安な気持ちで一杯になる休職期間ですが、自身の回復を促すために忘れてはいけないことは3点。
うつ病の休職期間中は
1⃣何事も頑張らない
2⃣気楽なこと、楽しいことだけをする
3⃣少し元気になっても控えめに、気力を使い切らない
これが鉄則です。
楽にらく~に行きましょう。