20世紀Jr「シリアス」

B!
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超が余裕で2つ3つ付くマニアックなバンド!

1988年リリース。「20世紀Jr」というバンドのデビューシングル。

…とは言ったものの、「20世紀Jr」というバンド名を聞いて、直ぐに分かる人が今どれだけいるだろうか?私と同世代の者100名を集めたとしても、そのうちのせいぜい一人が知っているかどうかくらいじゃないだろうか?

17歳だった当時、私は「BEST HIT」という月刊の音楽雑誌を購読していた。目当ては勿論「安全地帯」の詳細な記事、メンバーへのインタビューなどだったが、この頃は、バンドブームが一気に芽吹いた時。

この音楽雑誌は、邦楽アーティスト中心の構成で、モノクロページ扱いだったが、当時は無名だった「ユニコーン」の「PANIC ATTAK」というセカンドアルバムをビートルズ級だと絶賛していたりと、なかなか見る目が鋭く、私に取っては重要な情報源だった。

例によって新人バンドをピックアップするコーナーで、この「20世紀Jr」が取り上げられていたのが切っ掛けだったが、普通は読み飛ばすコーナーなのに私が反応した理由は、プロデュースに安全地帯に2人いるギタリストの眼鏡をかけている方(矢作渉)関わったという一文があったからだ。

その時は、そうか、玉置浩二は完全にソロ志向だし、メンバーも色々やるよな…。と思った程度だったが、当時は、それこそ頻繁にレンタルCDをチェックしていたこともあり、私は興味本位で「シリアス」を借りてみたのだった。

新人バンドのデビューとは思えない渋い仕上がり

透き通ったハイトーンボーカルが先ず印象に残るが、この「シリアス」は、演歌調とも言える渋くまったりした仕上がりで、新人バンドのデビュー曲としては全く肩透かしをくらう。

ギターのバッキング具合に、ちょっと安全地帯の雰囲気も漂うが、どう贔屓目に見ても、しっかり地位を確立したバンドが出したアルバムの、良く出来た1曲という感じで、全く目立たないし派手さが無い。

ただ、私には、その綺麗で物憂げなメロディ、ビシバシとした若いバンド感が無い玄人感?に随分と惹かれてしまい、他にも色々借りたシングルCDを差し置いて、カセットテープにダビングする際のトップバッターに抜擢、随分と繰り返し聴いた。

その後も、時折、ふと「シリアス」のことを思い出すことがあり、もう一度聴きたいと思って定期的にネットをチェックしていたが、ついに発見。

これはテレビ出演時のものだが、サビ以外を思い出せなくなっていた私の念願をしっかり叶えてくれた。

 

 

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