【80年代の老舗】アースシェイカー「EARTHSHAKER」

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【バンド名がまず最高】「EARTHSHAKER

 1983年リリース、アースシェイカーのデビューアルバム「EARTHSHAKER」の1曲目。

バンド名と同じ曲タイトル、その名も「EARTHSHAKER

いかにもハードロック感が漂う、いい響き!そして、このアルファベット綴りも凄く好み!

現代はとても捻ったバンド名や曲名も多くなったが、こういう「どストレート」なやつには普遍的な強さや鋭さがある。

X-JAPANが「X時代に発表したメジャーデビューアルバム「BLUE BLOOD」の4曲目「Xの時も思ったけど、最も自信がある(であろう)曲にバンド名を付けるのは、堂々としていてとてもカッコいい。

しかし、こうして取り上げておいて情けない話なんだけど、実はアースシェイカーに詳しくなく、当時の活躍とか邦楽ロック界での位置づけとか、そういうことをあまり知らない。

覚えているのは、この曲「EARTHSHAKERとデビューシングルの「MORE」など数曲にすぎない。

骨太ハードロックバンド「EARTHSHAKER

高校生の頃、安全地帯熱もひと段落した私は、第2第3のお気に入りバンドを発掘するため、新しいバンドを耳にしたら取り合えず借りて聴いてみるということを繰り返していた。

多感な時期なので、こんな行動をしていた人も多かったと思う。

とは言っても、ロックバンドに詳しい奴になりたいとか、流行の先端にいたいとか、そういう気持ちではなく、どこかに埋もれているはずの金塊(どハマリするバンド)を探すことに、ただただ貪欲な時だった。

そんな折に、アースシェイカーという存在を知った私は、この曲を聞いて、「おお!渋くてカッコいいぞ!」と気に入ったのだが、他の曲は自分にとってはそうでもなく、好きな曲が数曲あるバンド、というポジションに評価してしまい、次の発掘へと移ってしまった。

当時の私とって彼らの音楽は少し骨太過ぎた。

中学生の頃から歌謡曲ばかりを聴いてきた耳には、察知するセンサーが乏しかったのだと思う。

なんというか、より源流に近い感じがするロックで、へなちょこな私は「アンタにゃ分からなねえだろ?」と言われているような敗北感があった。

とっても聴きやすい「RE-MASTERSBEST OF NEXUS YEARS

それから年月が経ち、アースシェイカーのことはずっと忘れていたのだが、30年も経ってからふと思い出した私は「RE-MASTERSBEST OF NEXUS YEARS」というベストアルバムを購入し、改めて聴いてみた。

音もいいが旋律が綺麗、そして高音でシャウト感も持つ伸びやかなボーカルがいい。

記憶の中の彼らより、アースシェイカーの音楽はポップス感に溢れていた。そしてこの曲「EARTHSHAKER」のメロディラインは自分の琴線を刺激する。

ハードロック、ヘヴィメタルにジャンル分けされるアースシェイカーだが、実はポップで聴きやすい歌が多く、ボーカル西田昌史が作曲提供してアン・ルイスがヒットさせた「天使よ故郷を見よ」に繋がるものがある。

しかし、他の曲はやはり大好きとまではいかなかった。

高校生の頃に比べ、遥かに経験を積んだはずの自分の感性に期待してみたが、そう上手くはいかなかった。

結局人間は年数を経ても大して変わらないのかも知れない‥‥。

 

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