1986年リリース、吉川晃司7枚目のシングル。
デビュー曲「モニカ」から大々的に売り出された吉川晃司は一気にトップアイドルまで昇りつめたが、この「キャンドルの瞳」の前シングルである「RAIN-DANCEがきこえる」で早々に脱アイドル路線に舵を切り、そこからは自作曲メインのアーティストに変化していった。
1986年リリース、吉川晃司7枚目のシングル。
デビュー曲「モニカ」から大々的に売り出された吉川晃司は一気にトップアイドルまで昇りつめたが、この「キャンドルの瞳」の前シングルである「RAIN-DANCEがきこえる」で早々に脱アイドル路線に舵を切り、そこからは自作曲メインのアーティストに変化していった。
原田龍二が作曲した変化球な曲調も好みではあったが、踊る姿に見惚れる、というのは私にとって初めての体験だった。とにかく「スゲェ!」を通し越して、カッコよさに惚れてしまったのだ。
彼のダンスは曲に合わせた「振り」ではなく、リズムに乗った身体が自然に跳ねるような一過性のもので、大よその型はあっても、テレビに出てくる度にイチイチ違う動きをしていた。この「キャンドルの瞳」も放送の度にアチコチ違うが、個人的にはここで紹介したのが一番好き。
吉川晃司のダンスは、一流のダンサーやダンスグループが練習を重ねた巧さとかキレとは違う、都会的なビートを軽くいなすようなヤンチャさに溢れていた。ダンスが巧い!ではなく、ただただカッコいい。
吉川晃司が、その後30年以上に渡ってロックミュージシャンとして支持され続けてきたのは、私のような一般人が、ひたすらカッコいい彼のどこかに憧れ、また惚れてきたからではないかと思う。
ちなみに、2014年にリメイクされているバージョンは、オリジナルをベースにしながらもギターが全面にフューチャーされていて、これまたカッコよい仕上がりになっている。是非、聴いてほしい。