初代ガンダムのBGM「颯爽たるシャア」

B!
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【通り名カッコよ】 ”赤い彗星”のシャア

初代ガンダムに登場する敵側の主役、シャア・アズナブル。

物語前半のシャアは敵味方に恐れられる「赤い彗星」として大活躍。カスタム機とは言っても、所詮は量産品のモビルスーツであるザクを駆り、その腕前だけで超高性能なガンダムを圧倒し続けた。

更に、戦術も戦略も20歳の兄サンとは思えない老獪さを持つ一方で、最前線に立ちリスクを負って単身で潜入することもいとわない大胆さと行動力、そしてマスクをしていても分かるイケメン。

そんな「シャア少佐」時代の彼をカッコいいと思わない男子はいない。確かにその頃のシャアは「颯爽」としていた。

裏切るとか騙すとか、いつも悪いことばかり考えている人物なので爽やかではないが、その立ち振る舞いはスマートで、いつも颯爽としていた。

「颯爽たるシャア」のはずが‥‥???

うん?これって曲名??

劇中に流れる、主題歌でも挿入歌でもなく、なんていう言い方が正しいのか分からないけど場面を盛り上げるBGM。

この「颯爽たるシャア」は全編を通して頻繁に使われ、出撃するとか、作戦が始まる時とか、そういう動きがある時のタイミングで聴かされるのもあって、ガンダムファンの耳に必ず残っている曲だ

しかし、約2分のこの曲、緊張感が漂いつつも確かに颯爽とした曲調なのだが、シャアが颯爽としているのは前半までで、後半は一転。颯爽とガンダムが登場してくるトンデモ曲だ。

なんだよ!シャアの曲じゃなかったのかよ!

思わず突っ込みたくなるが、本当に聴いてみたらハッキリ分かるんだけど、シャアっぽいのは前半1分過ぎまでで、その後は曲調がガラッと変わり、最後は「翔べ!ガンダム」になって終わってしまう。

ま、シャアとは全く関係ないシーンでもこの曲はよく使われるので、そういう意味では変な曲ではないが「颯爽たるシャア」という曲タイトルには、イヤ、ちょっと待て、と言いたくなる。

世代を繋ぐアニメ「機動戦士ガンダム」

この曲は有名ではあるが、劇中フルで2分間流れることは無い(‥と思う)ので、初代ガンダムのサントラとかゲーム化された時のサウンドトラックをチェックするようなガンダムマニアじゃないと「颯爽たるシャア」が実は最後に「翔べ!ガンダム」になってしまうことを多くの人は知らない。

初代ガンダムの名台詞はおろか各設定もスラスラ出てくるくらい見倒した私でも、最近まで知らなかった。

なお、私の息子はいわゆる「Z世代」になるが、幼い時から一緒にガンダムを何度か見たので、「颯爽たるシャア」というBGMには馴染みがあり、興味本位でネタとしてフルコーラスで聴かせたら、「草」と一言で返していたが、割と好きな曲みたいで喜んで聴いてくれ、リアル世代としては嬉しかった。

 

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