うつ病物語 その131「あんな風には絶対なりたくない!」

うつ病物語

妻への診察報告

病院の後は床屋に行ってサッパリし、夕方には自宅に着いた。開口一番、妻に病院でのことを報告する。

私「病院さ、今日は初めて”今日はお1人で”って聞かれなかったよ。」

妻「あらそうなの。まあ、随分と2人して行ったもんね。」

私「そうだよな…。」

妻「で、どうだったの?」

私「あ、うん、このまま行けば、次の次の診察の時に薬を減らそうか、っていう話をされたよ。」

妻「え?ホント?それはヨカッタね!…しかし順調だね。こんなに上手く進むとは思って無かったよ。」

私「…そうなんだよな。もっと上昇下降しながら、不安定な状態で経過するのかと想像していたよ。」

私の事前予測としては、復帰後の緊張感が切れた後、およそ一ヶ月を過ぎたあたりの状態がポイントだと考えていた。

この段階で安定して回復傾向にあるのなら、それは土台がしっかりしたことの現れであり、そのまま上昇傾向を辿るのではないかという自信に繋がるが、そうではない場合は、前回の復職時と同様に、時期尚早だったのかと落胆することになるのだ。

しかし幸いにも、復職して2ヶ月が経ったが、うつ病の諸症状は全く出ていない。そして、薬を減らす話が出るところまで来た。

勿論、油断は禁物だが、2年以上に渡ってズッシリ重苦しく、どこにも逃げ場のないような精神状態に四六時中苛まされていた私としては、正に光明が差してくるような気持ちだった。きっと妻も同じだったに違いない。

これは、病気である私本人より、ずっと傍らで接していた妻の方が、より強く感じているのかもしれない。私の”うつ病”との闘いは、全て妻と共にあったのだ。

すっかり治った、と医師に診断される日。いつかやってくる、その日を、私と妻は、一体どんな気持ちで迎えるのだろう?

絶対なりたくない!

うつ病を患っている本人は、既に、その人本来の”性質”や”精神”を失っている。

もっと具体的に言うと、それなりに持っていたはずの記憶力も判断力も、観察力や包容力も、行動力も感性も、全て低下、または失ってしまっている。

そんな風になってしまう”病”にさせた一番の原因は、クラッシャー上司である役員Aの私への言動なのだが、その後、社員食堂ですれ違っても、作業中に近くに居ても、彼は私と目を合わせようとせず、全く眼中に無いような振る舞いを続けている。私が会釈しても、ガン無視である。

こういう、もう還暦を迎えるような大人とはとても思えない、人間として重要な部分が欠落している”バカじじい”が、会社のNo.2として社内で猛威を振るっている。

役員Aの立ち振る舞いの全てを否定する気は毛頭ないが、私は、あんな風には絶対になりたくない。

 

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