建築士との家作り その5「にわか知識の施主VS一級建築士!」

建築士との家作り

建築士と初対面!

その建築事務所は、自宅の一室が事務所になっていて、応接テーブルが置いてあるだけのシンプルな造り。飼っている猫とともに明るく出迎えてくれたのは、同世代っぽい女性建築士だった。

いわゆる「士業」の中で、私が深く付き合ったことがあるのは、「公認会計士」「税理士」「司法書士」「社会保険労務士」といったところ。

士業の方達は、それぞれの専門分野において精通した知識と経験を持つことから、会話のなかでは「先生」と呼称されることも多い(最近はそういう風潮も薄まってきたけど…)。

で、「建築士」もそれらに連なる人達なのだが、目の前の女性からは「先生」という感じは全然受けなかった。初対面なのにフレンドリーだから?知人宅みたいな空間だから?

…でも、なにかある。目の前の女性からは、別の何かを感じさせる。

そんなことを思いながら、私は、これまでハウスメーカーと進めてきた経緯と現状、また夫婦で住宅雑誌を元にすり合わせた理想のイメージ、それから、家作りを考え始めてから沸き起こった様々な疑問をぶつけていった。

家作り初期の相談におけるハウスメーカー担当者と建築士の明確な違いとは!

私が用意していた質問は以下の通り。

・自然の木と白い壁を使った空間作り

・機密や断熱などの住宅機能を長期間維持できる家

・できるだけエコロジーでエコノミーな住宅

・地震などの災害に強く、アレルギーや電磁波などの健康被害をもたらさない

・オール電化ではなく、ガスなどと効率よく組み合わせたい

・義母の部屋には簡易キッチンを設置、気ままな生活ができるように

・広いL型リビングが希望なので2階LDKも検討

・「100年住宅」という宣伝を聞くけどこれって?

建築士Kは、全ての質問に対し、私達夫婦が納得する回答をしてくれた。論点をぼやかして逃げたりせず、現実的に出来ないことは「無理だと思う」と断じ、「こういうことは可能」とか、「どちらを取るかは施主の判断」とか「それは建てた後に対応すべき」と、クールで歯切れも良かったが、答えには当事者(施主)と同じ高さの目線があった。

私が、この3ヶ月間に渡って進めてきた家作りは、ハウスメーカーの担当者がパートナーだったが、彼らは、名刺に「〇〇建築士」とか「〇〇資格〇級」とか書かれてあっても、やはり基本は「営業マン」であり、自社製品を上手くアピールして客の心を掴んだりするのに長けてはいても、突っ込んだ切実な問い合わせに対しては、上手く体をかわすようなところがあった。

ま、そりゃ当然。だってまだ契約してないんだもの。これだけ打ち合わせをしても、私がソッポを向けば、彼らには1円も入らないのだ。

本当なら、これまで数ヶ月間のお相手料でも取りたいところだと思う。

じっくり相談からのスタートになるのは個人建築士にしても同じなのだが、建築士Kは「建築士との家作りが本来の姿なのでいいと思います」といったアピール、また、「ハウスメーカーの〇社は~」といった業界裏話(ケチつけ話)の類は無く、

「またいつでもどうぞ、家作りは、ご夫婦でゆっくりと考えて下さいネ♪」

というスタンスだった。そして、私は、この建築士Kから「先生」感が出ない理由と正体が分かってきた。この建築士Kは「先生」ではなく「職人(プロ)気質」が強い人だったのだ。

 

建築士との家作り その4「一流のハウスメーカーの攻勢に”いい気分”になるが、私はどうしても踏み込めなかった!」へ

建築士との家作り その6「開業建築士の設計は、ハウスメーカーより上なのか?」へ

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